中国の広東省に拠点を置くロボットメーカーのUBtech Roboticsは2026年7月1日に開催したグローバルローンチイベントの中で、量産向けに設計された世界初のフルサイズ生体模倣ヒューマノイドロボット「UWORLD U1」シリーズを正式に発表しました。同社によるとUWORLD U1はAIを搭載して「繊細な感情の変化」を認識して対応でき、人間とのやり取りに自然に応答するコンパニオンとして設計されているそうです。

UBTECH Launches UWORLD U1, the World's First Full-Size Mass-Produced Ultra-Bionic Humanoid Robot

https://www.prnewswire.com/ae/news-releases/ubtech-launches-uworld-u1-the-worlds-first-full-size-mass-produced-ultra-bionic-humanoid-robot-302815285.html

UBTech launched its first full-size Ultra-Bionic humanoid robot, but what it really wants to do is make robot replicas of loved ones - that's a hard no | TechRadar

https://www.techradar.com/ai-platforms-assistants/ubtech-just-introduced-its-first-full-size-ultra-bionic-humanoid-robot-but-what-it-really-wants-to-do-is-make-robot-replicas-of-loved-ones-thats-a-hard-no

以下は、発表会でUWORLD U1が登場した様子。



タキシードを着た男性とUWORLD U1がダンスを踊るデモンストレーションも公開されました。



以下のムービーでは、UWORLD U1が実際に動いている様子を見ることができます。

UBTECH U1 Official Launch! China's Most Human-Like AI Robot Finally Revealed - YouTube

UBTechはUWORLD U1を孤独や社会的孤立への対策として位置づけており、産業用や企業向けのロボットではなく、個人の家庭に導入することを意図しています。発表によると、UWORLD U1はシリコン製の生体模倣皮膚、身体性を備えた知能ハードウェア、オペレーティングシステム、「感情駆動型大規模言語モデル(LLM)」、システム全体を一体化した製造体制など、ハードウェアからAIまで自社開発による統合技術基盤で構築されているとのこと。この統合アーキテクチャは、ヒューマノイドロボットの実世界への導入における長年の課題に対処するために設計されているそうです。

UWORLD U1は独自の「デュアルピボット式生体模倣頸椎(けいつい)」を備えており、人間の基本的な首の動きを最大90%再現できているとUBtech Roboticsは述べています。また、「高速脳」と「低速脳」を組み合わせた生体模倣アーキテクチャは、認知神経科学の原理に基づいて500ミリ秒という高速かつ直感的な応答システムと、数百億個のパラメータを持つモデルによる高度な推論機能を実現しているとのこと。さらに、独自のコントローラーによって駆動される生体模倣型表情制御システムは、音声と口の動きのずれを20ミリ秒以内に短縮し、驚くほどリアルなインタラクション体験を生み出すとアピールされています。





さらにUBTechによると、ロボットは3D顔面再構築と音声クローン技術を用いて、特定の人物の容姿と声を再現するそうです。

プライバシー面について、UWORLD U1は「ユーザー自身がデータを管理する」という原則を重視しているとUBTechは述べています。クラウドへの依存を最小限に抑える設計で、ユーザーが制御可能なハードウェア保護機能からなる3層構造のプライバシーアーキテクチャを構築しているとのこと。

UWORLD U1は軽量のハーフボディを採用した「U1 Lite」が11万9800元(約280万円)、フルボディの「U1 Pro」が16万9800元(約400万円)。「U1 Ultra」は男性モデルが99万元(約2300万円)、女性モデルが88万元(約2100万円)となっています。2026年内に100体のUWORLD U1が無償提供される予定のほか、すでに約1万1000件〜1万3000件の予約を獲得していると報じられています。