劇的な展開の火付け役となったアルジェリア代表FWリヤド・マフレズは、自身の得点シーンについて「正直ちょっと気まずかった」と告白した。『アスレティック』や『ニュースドットコムau』といった海外メディアが伝えている。

 両チームが引き分けでグループリーグを突破できるオーストリア代表との一戦。試合は2-2の撃ち合いという大方の予想に反する展開になったが、終盤は互いに引き分けで手を打ったかのような消極的なゲーム運びとなった。アスレティックによれば後半20分から同45+1分までの間、アルジェリアは282回のパスで279回を成功させ、オーストリアは85回中80回のパスを成功。リスクを冒さずにボールを回して時計の針を進めていた。

 ところが後半45+3分、MFファレス・シャイビの縦パスでアルジェリアに攻撃のスイッチが入ると、MFフセム・アワールのスルーパスでマフレズがペナルティエリア内に侵入。右足でゴールに流し込んで土壇場でリードを奪った。

 だが、ドラマはそこで終わらずに後半45+5分、このままいくと敗退のオーストリアがFWサーシャ・カライジッチのヘディングシュートで追いつくことに成功。後半アディショナルタイムにまさかの2得点が生まれた一戦は3-3でタイムアップを迎えて、揃って決勝トーナメント進出を果たした。

 マフレズは試合後、引き分けムードのハシゴを外したためか、はたまた勝てば決勝トーナメント初戦でスペインと対戦することになっていたためか「正直ちょっと気まずかった」とコメント。それでもサッカー選手として、訪れたチャンスシーンは決めきらなければいけない立場であることを強調した。

「僕たちは幅広くパスを回していて、相手は構えていた。だが、最後のところで誰かがパスを入れてターンしたから僕は走る必要があった。サッカーをリスペクトしなければいけない。ボールがキーパーの前に来たらゴールする、決めようとしなければいけないんだ。気まずい状況だとはわかっていたがそれもサッカー。サッカーをリスペクトしなければいけない」

 その上でマフレズは「相手にとって良かったことはゴールを決めて突破できたこと。両チームともグループリーグを通過した。それが今日最も大切なことだ」と述べ、試合展開以上に最後は両チームが笑顔で終われたことにフォーカスした。