【現地発】初戦・オランダ戦3日前の衝撃…遠藤航が無念の離脱 新キャプテンに板倉、追加招集は町野「みんなが最高の結果を残してくれることを願っています」

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大会直前での離脱…遠藤の無念さは相当なものだろう(C)産経新聞社

「みなさん、お忙しい中ありがとうございます。ご報告です。本日、遠藤航選手(リバプール)がチームをすでに離れました。メディカルスタッフの報告を受けて、(森保一)監督が最終決断を下しました。本人の調整をずっと見守ってきました。本当に本人が一番悔しいと思います。私としても本当に残念です」

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 現地時間6月11日、10時半からベースキャンプ地・ナッシュビルでスタートした日本代表のトレーニング。冒頭15分の公開が終わった後、日本サッカー協会(JFA)山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)の囲み取材が突如として設定され、上記の通り、遠藤の離脱が決まった。

 後任のキャプテンは板倉滉(アヤックス)が引き継ぎ、町野修斗(ボルシアMG)が2大会連続で追加招集されることも決定。町野は同日夕方には現地入りする見通しだという。

 山本NDはチームを離れた遠藤のコメントを代読。「メディアの方々には直接、お話しすることができず、本当に申し訳ありません。みんなが最高の結果を残してくれることを願っています」という談話が伝えられた。彼は複雑な感情を整理することができなかったのか、チームメートの前で話をすることもなく、1人静かに宿舎を後にした様子だ。

 いずれにしても、左足首負傷から回復途上の遠藤は一進一退の状況が続いていた。5月31日のアイスランド戦(東京・国立)では前半45分プレーしたが、想像以上にリバウンドが大きかったようで、6月3〜7日のモンテレイ事前合宿では一度も全体練習に合流できなかった。

 それでも、森保監督は「航は初戦に間に合うと考えています」と言い続け、最後の最後までキャプテンを待ち続けた。しかし、8日にナッシュビル入り後、本人が完全合流を目指していた10日のトレーニングを半分で断念。そこでドクターからW杯参戦不可能という判断が下されたのだろう。

 2023年のキャプテン就任から「W杯優勝」という大目標を掲げ、自らチームをリードしていた遠藤。彼にとって今大会は選手キャリアを賭けた集大成だったに違いない。そのために2月の負傷後は手術を選択。急ピッチで回復に努めてきたが、結果的には間に合わなかった。

 絶対的リーダーが初戦3日前にチームを去るというショッキングな出来事に見舞われた日本代表。選手たちの精神状態が大いに不安視されるところだ。それに関して、山本NDは「W杯ですから、これまでもさまざまなことが過去にも起きてきました。それも想定して、監督、コーチングスタッフ以下、経験のある選手もこれだけ増えているので、しっかり落ち着いて初戦に向けて準備を進めていますし、逆に覚悟と緊張感も高まっていると思います」と前向きに語った。が、本当に初戦がどういう展開になるのかは未知数な部分が少なくない。今こそ、森保監督の統率力、選手たちの対応力が問われるところだ。

[取材·文:元川悦子]