決勝で強烈なサーブを放つ小田=工藤圭太撮影

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 【パリ=工藤圭太】テニスの全仏オープンは6日、パリで行われ、車いす部門の男子シングルスで第1シードの小田凱人(東海理化)が、第2シードアルフィー・ヒューエット(英)を6―3、6―3のストレートで下し、4年連続4度目の優勝を果たした。

 シングルスは四大大会通算9勝目で、昨年の全仏から5大会連続制覇。女子シングルスは、第8シードで19歳のミラ・アンドレーワ(ロシア)が、予選から勝ち上がったマヤ・フワリンスカ(ポーランド)を6―3、6―2で破り初優勝した。

 5日の男子シングルスは、第2シードアレクサンダー・ズベレフ(独)が第26シードのヤクプ・メンシク(チェコ)を退け、決勝進出。もう1試合はマッテオ・アルナルディ(イタリア)が体調不良で棄権し、第10シードのフラビオ・コボリ(同)が四大大会で初の決勝に進んだ。

 小田にとって全仏は「第2のホーム」と言うほど、四大大会の中でも思い入れが強い大会だ。

 凱人という名前は、パリの凱旋(がいせん)門をイメージした両親が「勝ちどきを上げる意味から」名付けた。初のグランドスラム制覇は2023年の全仏で、24年のパリパラリンピックも、同じローランギャロスで金メダルに輝いている。

 四大大会のシングルスを25年の全仏から4連覇し、再びこの舞台に戻ってきた。「競技の発展につながるような試合をしたい」。車いすテニス界の「顔」として、誰もを魅了する試合をすると心に決めて臨んだ。

 決勝は言葉通り、さらにギアを上げたようなプレーぶりだった。第1セットは最速155キロを記録した強烈なサーブに加え、鋭いショットをコーナーに散らし、危なげなく先取。第2セットは先に3ゲームを奪われるピンチから、一気に6ゲームを連取して勝負を決めた。四大大会通算10勝のライバルに強さを存分に見せつけ、観客を沸かせた。

 国枝慎吾さん以来となる史上2人目の大会4連覇を達成したが、偉業を振り返ることなく前を見る。「10、20といくつもりで僕は頑張ってやっている。僕が先頭切って色んなことにチャレンジして、世界を変えようと思っている」。まだ20歳。壮大な未来を思い描いている。(工藤圭太)