こちらは、アメリカ企業Vantorが日本時間2026年4月24日にSNSのXで投稿した画像。


写っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(ヨーロッパ宇宙機関)の「ハッブル宇宙望遠鏡」です。


60km以上先のハッブル宇宙望遠鏡をはっきりと捉えた

【▲ Vantorが自社の衛星で撮影し、2026年4月に公開したハッブル宇宙望遠鏡の画像(Credit: Vantor)】

Vantorの投稿によると、この画像は2026年4月23日にVantorの地球観測衛星「WorldView Legion」によって、61.8km離れた位置から撮影されました 。ハッブル宇宙望遠鏡の特徴的な円柱形の本体や、左右に張り出された太陽電池アレイ、輝くサーマルブランケット、それに望遠鏡前面の開口部ドアがはっきりと確認できます。


1990年4月24日にNASAのスペースシャトル「Discovery(ディスカバリー)」に搭載して打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、5回のサービスミッションを通じて機器の交換などが行われてきました。


トラブルも何度か発生していますが、運用チームの努力によって今年で打ち上げ36周年を迎えており、先日はNASAやESAから記念画像が公開されています。


NASAとESAがハッブル宇宙望遠鏡打ち上げ36周年記念画像を公開 三裂星雲のクローズアップ(2026年4月21日)
【▲ スペースシャトル「Columbia(コロンビア)」による2002年3月のSTS-109ミッション(4回目のサービスミッション)で宇宙飛行士が撮影したハッブル宇宙望遠鏡(Credit: NASA)】

2025年10月1日にMaxar Intelligenceから社名を変更したVantorは、自社の地球観測衛星を用いて取得した非地球画像(NEI: non-Earth Imagery)を提供するサービス「WorldView Space」を運用しています。


提供される画像の解像度は最良で2.5cm、撮影対象は高度200km〜1000kmのあらゆる傾斜角の軌道を周回する物体とされています。


これまでにもVantorは(社名変更前も含めて)自社の衛星で撮影したISS(国際宇宙ステーション)やCSS(中国宇宙ステーション)「天宮」の画像などを公開してきました。


こうした画像は宇宙領域把握(SDA: Space Domain Awareness)はもとより、展開機構の状況や機体が向いている方向といった、宇宙機の状態の確認や評価などに利用できるとVantorはアピールしています。


関連画像・映像

【▲ Vantorが自社の衛星で撮影し、2025年7月に公開したISS(国際宇宙ステーション)の画像(Credit: Vantor)】
【▲ Vantorが自社の衛星で撮影し、2025年7月に公開したCSS(中国宇宙ステーション)「天宮」の画像(Credit: Vantor)】

 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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