こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 1706」。


かじき座の方向、約2億3000万光年先にあります。


細めの渦巻腕(渦状腕)が巻き付いた中心部分は、柔らかな光の円盤を形作っているかのようです。


【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 1706」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Bellini et al.)】

背後にはさらに遠方にある幾つもの銀河が写り込んでいるものの、一見するとNGC 1706は孤独に渦巻いているように思えます。


ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、実際にはNGC 1706も「銀河群」に属していることが知られています。銀河群は最大50個程度の銀河が重力で結びついた集団です。私たちが住む天の川銀河も「アンドロメダ銀河(M31)」などとともに「局部銀河群(局所銀河群)」に属しています。


銀河群は銀河の集団としては小規模で、数百から数千の銀河が集まる「銀河団」や、銀河団より大規模な「超銀河団」も存在します。


それぞれの銀河には数百億や数千億もの恒星が集まっているわけですから、約138億年の歴史がある宇宙全体では途方もない数になります。私たちが直に触れられる世界がいかに限られたものであり、いかに貴重であるのかを思わずにはいられません。


冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESAから2019年10月28日付で公開されました。


本記事は2019年11月3日公開の記事を再構成したものです。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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