Microsoftは現在、Windowsに古くからある「コントロールパネル」の廃止に向けて[設定]アプリの拡張を進めている。TechRadarが「Windows 11 users could get a shiny new ‘Soundscape’ Settings page to replace another bit of the ancient Control Panel」において、Windows 11の開発中の内部プレビュービルドにおいて、コントロールパネルの「サウンド」の設定メニューにある「サウンド」タブの項目を[設定]アプリに移動しようとしている形跡が発見されたと伝えている。このページでは、Windowsのスタートアップを含むイベント発生時に鳴らす通知用サウンドの設定ができる。

○古い内部プレビュービルドで発見

Windows 11におけるこの変更はPhantomOfEarth氏によって報告された。同氏は古い内部プレビュービルドを調査し、その中で[設定]アプリの [System] > [Sound] のページに [Souundscape] というページが追加されていることを発見したという。

[設定] アプリに [Soundscape] というページが追加されている 出典:PhantomOfEarth氏

コンテンツはまだない 出典:PhantomOfEarth氏

このページには何のコンテンツも表示されていないが、短い説明文からは「起動時のサウンド、スキーム、オーディオ イベント」に関する設定ができることが読み取れるという。現在のWindows 11では、コントロールパネルの「サウンド」ページにある「サウンド」タブでこれらの項目の設定ができる。そのため、新しい [Soundscape] ページは、コントロールパネルからこれらの設定項目を移動する目的で用意されたのではないかと推測されている。

注意しなくてはならないのは、PhantomOfEarth氏の発見は2年前の内部プレビュービルドのものであり、現在の公開されたInsiderビルドのものではないということだ。現時点では、Insiderプログラムのどのビルドにも [Soundscape] ページは存在していない。したがって、この変更が正式な変更として取り込まれる予定があるのかはわからない。

しかし、冒頭で触れたように、Microsoftでは将来的にコントロールパネルを廃止し、OSの設定を [設定] アプリに集約することを目指している(Microsoft、Windowsのコントロールパネルをついに非推奨化か | TECH+(テックプラス))。したがって、サウンド設定もいずれは [設定] アプリに統合されることになるだろう。[Soundscape] ページはその試行錯誤の一種とも考えられる。