主演・菜々緒「この秋一番笑っていただけるドラマ」『無能の鷹』の魅力を熱烈アピール!

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清々しいほど“無能”な女性とコンビを組むことになった、ひよわすぎる新入社員。会社の誰もがまったく期待していない2人が、ある日トンデモナイ奇跡を起こす――。

女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載されていたはんざき朝未による大人気コミックスが、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる菜々緒を主演に迎えて実写ドラマ化。10月11日(金)スタートの金曜ナイトドラマ『無能の鷹』の囲み取材会が、実際に現在撮影真っただ中の営業部セット内で行われた。

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どこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能な主人公・鷹野ツメ子(たかの・つめこ)を演じる菜々緒は、「この秋のドラマで、一番笑っていただける作品が出来上がっていると思います!」とアピール。

また、社内ニートとなっている鷹野の相棒となり、不運すぎる社会人生活をスタートさせるひよわな新入社員・鶸田道人(ひわだ・みちと)役の塩野瑛久も「あまり深く考えずに観ていただけるドラマですが、自信を持ってお届けできる作品になっています」と意気込む。

そして、優しいばかりに常に損をして鷹野の指導係まで押し付けられた会社の歯車代表・鳩山樹(はとやま・いつき)役の井浦新は「菜々緒さんを筆頭に毎日、風通し良く、楽しく撮影ができています」と。地雷を踏まない会社の歩き方をとにかく大事にする憑依系腹黒サラリーマン・雉谷耕太(きじたに・こうた)役の工藤阿須加は「僕らも腹から笑って撮影しています。それが皆さんに伝われば!」とコメント。

さらに、出世欲の塊であり野望と愛欲にまみれた令和版黒革の手帖を操る社内CIA・鵜飼朱音(うかい・あかね)に扮するさとうほなみは「このドラマを、頭を使って観たらどうなるんだろう?って気になるんですが、でも、きっと心が折れて、最後には何も考えないでよくなる(笑)」と話し、ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎(すざく・またいちろう)を演じる高橋克実は「部長役は『ショムニ』以来ですが、現場はそれを上回る面白さです!」(高橋)と自信満々なコメント。

現場の雰囲気についても菜々緒が、「『こんなに楽しくていいのだろうか?』というくらいです。もう何度も、撮影終わりに皆さんとご飯に行かせていただいて、チームワークはバツグンです! 現場では、大人が真面目にずっとフザけています(笑)」と絶好調で撮影が進んでいることを満面の笑顔で明かした。

◆菜々緒の《無能》ぶりが垣間見える仰天エピソードも

続いて、今回のタイトルが『無能の鷹』ということで、「(自分が)無能だな〜」と思ったエピソードがあるかと問われた一同。

菜々緒は「この作品のクランクインの日に、午前と午後を間違えてアラームをかけてしまって、寝坊しちゃいました…。5分で用意して家を出ました」と苦笑い。

撮影には間に合う時間に現場に到着したそうだが、“完璧な菜々緒サマ”からかけ離れたチャーミングな失敗エピソードにほかのキャストもついつい笑顔に!

そして高橋は、「“無能”というより“無毛(むもう)”です!(笑)」と力強く宣言し、会場はこらえきれない笑いに包まれることに。続けて「スピンオフで《無毛の高》ってやってくれないかな〜」と願望を明かすと、さらなる爆笑を起こしていた。

また、「超・脱力系お仕事コメディ」という今作にかけ、撮影が始まって2カ月となった今、「出演者の中で思わず脱力させられた人は?」という質問では、菜々緒が高橋を指差し、「アドリブがすごくて、笑いをこらえるのが大変なんです。朱雀部長のアドリブ演技もぜひ注目して観てください!」と絶対に観てほしいポイントをアピール。

高橋は、「リラックスできる現場なんで、ついつい…。だけど、言ってることが昭和すぎて、ジェネレーションギャップでなかなかギャグが伝わらないんです(苦笑)」と嘆き節も。

そんな高橋は菜々緒を指差して、「家から、体に良さそうな野菜中心のお弁当を持ってきているのですが、それに加えて現場のお弁当も食べるんですよ!」と、そのスタイルからは想像できない菜々緒の意外な一面を明かし、菜々緒も笑顔で頷いていた。

そんななか、井浦は全員を指差し、「皆さん、ご本人の性格や人格があまりにも素敵なんです。現場に行くのが楽しみで仕方がなくて、毎日、この現場に来るのが生きるモチベーションになっています」と真摯に語り、会場からは拍手が巻き起こっていた。

記者からの質問では、菜々緒が「できる女性役のイメージが強いが、今回“無能”役で心がけた点は?」と問われ、「見た目から、これまで強いキャラや悪役を演じさせていただく機会が多かったですが、中身に関しては私自身も“無能”な部分が多いので、実は自然体でやらせていただいています。後は、共演者の皆さんとの掛け合いで引き出していただいた部分が大きい」と分析。

また、原作ファンから「鷹野は菜々緒さんに演じてほしい」という声が多かったという点については、「すごく嬉しかった半面、ハードルは高いなと緊張もしています。丁寧に、ドラマならではの『無能の鷹』をお届けできるように、一生懸命撮影しています」と原作ファンの視聴者へも真剣に訴えた。

◆菜々緒サマ、現場で泣いちゃった…?

そして、プロデューサーのタレコミをもとに、赤裸々なエピソードが次々と語られる展開も。

そこで出たのが、「菜々緒サマ、現場で突然泣いちゃった事件」。

「最終話の台本が完成したという報告を聞いたら、なぜか寂しくなってきちゃって。泣くのを堪えていたら、塩野くんに『泣いてる!』と気づかれて、現場中に知れ渡ってしまって(笑)」と打ち明けると、塩野は「しかも2話の冒頭を撮っている時だったんです。さすがに早いですよ(笑)」とすかさずツッコミ。

現場が名残惜しくなってしまった菜々緒のかわいいエピソードに、ほかのキャストたちも思わず笑顔がこぼれていた。

最後には座長・菜々緒が、「このドラマは、がんばりすぎて息を抜くのがへただったり、息苦しさを感じたり…そんな、皆さんの背中を押して、元気をもらっていただけるような作品にしたいという想いで、スタッフ・キャスト一同、撮影しております。金曜の夜にほっとしていただける、寄り添えるドラマになればうれしいです。ぜひ楽しんでください!」とコメント。この日一番の大きな拍手と共に取材会は終了した。