紀子さま

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紀子さまを悩ませる新たな問題が

 秋篠宮妃の紀子さま(57)の実弟で東京農業大学准教授の川嶋舟(しゅう)氏(50)が2021年6月から取締役を務める農業関連会社、グッドソイルグループで役員大量解任など“異常事態”が――。【前後編の前編】。

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【写真を見る】怪しいNPO法人の広告塔を務めたことも 紀子妃の弟・川嶋舟氏

“小室問題”が発生して以降、その自由な教育方針が批判にさらされるなど、世論の逆風を受け続ける秋篠宮家。目下、紀子さま(57)の最大の関心事は高校3年生の長男、悠仁さま(17)の大学受験だといわれるが、これについても厳しい声が上がっている。

「悠仁さまは来たる8月に京都で開かれる国際昆虫学会議にて、皇居内のトンボの生態に関する研究結果を共同研究者と一緒に、ポスター掲示の形式で発表される予定です。今、これを昨年11月に発表された同様のトンボ研究の学術論文と合わせて、東京大学の推薦入試に“実績”として提出なさるのではないかと懸念されています。仮にそうされるのであれば特権の行使で不公平だ、という意見が相次いでいるのです」(皇室ジャーナリスト)

 そんな中で、紀子さまをさらに深く悩ませるであろう、新たな問題が浮かび上がってきた。

紀子さま

 さる経済ジャーナリストはこう語る。

「紀子さまの実弟の川嶋氏が取締役を務めるグッドソイルグループの様子がおかしいのです」

過去に何度もスキャンダルが

 川嶋氏は学習院高等科を卒業した後、麻布大学、東大大学院で獣医学を専攻した。以降は東京農大で教職に就く傍ら、獣医師としても活動してきた。

「世間知らずのボンボンだと評される川嶋氏は、怪しいNPO法人の広告塔を務めてしまうなど、過去に何度もスキャンダルに見舞われてきました。22年には、再婚相手の女性経営者(40)が手がける下着ブランドの販売会場となったホテルに秋篠宮ご夫妻が“偶然”立ち寄り、皇室ブランドを商業利用したのではないか、と疑念を持たれたこともありました」(同)

 さて、今回のグッドソイルを巡る問題は、川嶋氏本人が同社に経営者そのものとして名を連ねていることで、これまでとは比較にならないほど深刻化してしまう可能性があるという。

 まずは同社の登記簿を確認してみると20年以降、取締役が4名も解任されている事実に気が付く。

 企業法務に詳しいウィンズロー法律事務所の今田覚代表弁護士によれば、

「これほど立て続けに取締役が解任されている会社は、そう見かけません。株主総会の決議によってなされる取締役の解任は平たく言えば“クビ”で、会社としても正当な理由がなければ、損害賠償請求訴訟を受けるリスクがあるからです。よって、今回のように連続して解任がなされているのは、株主と取締役の間で大きなもめ事が起きているなど、何かしらの異常事態に陥っていると推測します」

“株価は80倍になる”と豪語

 荒殿忠一なる人物が代表取締役を務めるグッドソイルは、川嶋氏が取締役に就任する前々月、登記簿の〈目的〉の欄に6点の農業関連ビジネスを追加している。現在はホームページを見る限り土壌の開発やレモン圃場(ほじょう)の経営を手がけているようだ。

 同社のさる元取締役に話を聞くと、

「私は20年の初めごろ、共通の知人を介して荒殿と出会いました。彼は当時、グッドソイルの主幹事証券企業は野村證券に決まり、3年以内に上場する予定だと言っていた。大手ハウスメーカーと協業して住宅とセットで畑を販売したり、大手食品会社と一緒にジャガイモの栽培キットを開発したりしているとも。だから、上場すれば株価は80倍になると息巻いていたのです」

 そこで、この元取締役は手始めに、

「同社の新規株式を160株、計800万円で購入しました。さらにその後、荒殿が所有していた株式を6000万円分、追加購入しました」(同)

収益を要求すると誤魔化され…

 同社への投資はこれだけにとどまらず、

「畑を拡張するための農業協同協力金として20年10月から翌21年4月にかけて計6450万円、畑管理業務委託費として21年7月から同年10月にかけて計4950万円を支払っています。他にも、共同研究を行っているという東大農学部への研究費協力金として21年5月、750万円を振り込んだ。私は役員報酬を受け取っていませんでしたが、投資によってグッドソイルの業績が良くなり、近い将来、株価が上がればいいと考えていたのです」(同)

 しかし、荒殿代表は上場に向けて動く気配をほとんど見せなかったそうだ。

「私は徐々に彼を怪しいと思うようになっていきました。その気持ちが決定的になったのは21年から翌22年にかけての冬のことでした。彼は当時、新しいネギが採れると触れ回っていたので、事前に約束していた収益の一部を要求すると“畑で収穫できるようになるにはまだ3年かかる”などと言い訳を繰り出し、ごまかしてきたのです」(同)

つぎ込んだ金額は1億5000万円以上

 これはもう信用できないと思うようになり、この元取締役は、

「株式を買い戻し、支払った資金も返してくれないかと荒殿代表に対してお願いしたんです。すると、彼はとにかく怒り出し、そこからまともに交渉ができなくなってしまいました」(同)

 無論、つぎ込んだ1億5000万円以上は今も返ってこないままだという。

 後編「『母がだまされ、3000万円奪われた』『殺してやりたい』 紀子さまの弟が役員の会社に金銭トラブル 代表にだまされた人物が怒りの告発」では、荒殿代表に過去にだまされて人生を狂わされたという人物の怒りの告発を紹介する。

「週刊新潮」2024年7月25日号 掲載