大渋滞の車内で地獄絵図!2人の息子が同時にもよおした結果「あぁ、最悪…」

子どもができると、家族旅行の移動に便利なのが車です。しかし、子連れでの車移動では困った状況になることもしばしばあるようで……。
今回は、温泉旅行に行った時の車内での体験談を田中奈々さん(仮名・39歳)から聞きました。
◆年末に家族で雪山へ
奈々さんには、2歳・小学2年生・小学5年生の3人の息子がいます。夫は仕事が忙しく、普段は奈々さんがワンオペで生活を回しているそうです。
「子どもたちは遊びたい盛りなのですが、夫の職場が人手不足で忙しいんです。なので、夏休みとか年末年始とか、いわゆる世間の休日にしか家族旅行に行けないんですよ」
子どもたちに初めてのスキーを経験させたいと考えた奈々さん。夫が休める年末に、2泊3日でホテルとゲレンデを予約しました。
◆楽しい雪山でのスキーに大満足
ゲレンデに近いリゾートホテルに到着した奈々さん家族。部屋から見えるゲレンデに、子どもたちは声をあげて喜び、大興奮だったそう。
「少し予算オーバーでしたが、このリゾートホテルを選んで大正解だと思いました。上の二人は子ども向けのスキー教室に参加、下の子はその間ホテル内の保育所に預けて。その間に、夫婦でゲレンデに出て、思いっきり滑れたのも嬉しかったですね」
普段ワンオペで頑張っている自分へのご褒美だと、奈々さんは贅沢な時間を満喫。夫や子どもたちも、それぞれ楽しい3日間を過ごせたようです。
「食事も美味しかったし、雪見風呂も最高でした。一緒にお風呂に入った2歳の息子とは、露天風呂に入りながら小さい雪だるまを作ったんです。ものすごく、心が癒されましたね」
◆疲れて眠る子どもたち
さて、楽しかった3日間はあっという間に過ぎます。最終日は午前中にホテルを出て、高速に乗り帰路へ。
「予想はしていたのですが、帰路の高速道路で年末のUターンラッシュに巻き込まれてしまいました。スキー疲れもあって、子どもたちは全員眠っていて。子どもたちが寝ていると静かなので、夫と二人で音楽を聴きながら、旅行で楽しかったことや子育てについて話していました」
子どもが寝ている束の間の、夫婦時間も旅の喜びのひとつ。奈々さんは普段仕事が忙しく、ゆっくり話せない夫と会話を満喫していたそう。
しかし、その矢先に悲劇が起こります。
◆おしっこ!と起きてきた
「出発から2時間経過していたのですが、休憩所も大渋滞だったんです。なので、子どもたちを起こさずに休憩所には寄りませんでした。それが、あんな結果になるとは」
突然、小2の次男が、「ママ〜おしっこ!!」と叫んで起きたそう。その声で起きてしまった小5の長男も「おれも!」と……。
「その時はまだ大渋滞でした。休憩所までは1時間以上かかるし、前も後ろも車でガチガチでした。『ちょっと待てる?』と聞いても2人とも、『無理、無理!』と叫んでいましたね」
◆オムツへの放尿
長男と次男の様子から、これは絶対に間に合わないと思った奈々さん。機転を利かせて、足元のカバンに入っていた三男のオムツを取り出したそう。
「もう、必死でしたね。車で漏らしたら大変だと、咄嗟に思いついたのが三男のオムツを使うことでした」
2歳の三男が使っているオムツはMサイズ。奈々さんは両サイドを手でちぎり、息子たちにオムツに向かっておしっこするように指示します。
「最初は『えー!やだー!』など文句を言っていたのですが、いよいよ漏れそうになると我慢できないと感じて両手を使ってオムツに尿を足していました」
◆オムツから垂れたおしっこで臭う車内
しかし、小学生の尿の量はMサイズのオムツでは吸水しなかったようで……。
「オムツは水分を含んでパンパン、尿をした部分はブニョブニョになっていました。それでもなんとか、オムツに収まったと思っていたのですが。その内、オムツのサイドからポタポタとおしっこが漏れてきて。車内が一気におしっこ臭くなって、もう最悪でした」
それから家に着くまでは、あまりのニオイに息をするのがやっと。誰ひとり会話をしないまま、家路に着いたそう。
「あれ以来、車には非常用トイレを積んでいます。あと、面倒でも休憩所に寄るようにしようと反省しました。次回の家族旅行では、最初から最後まで幸せな気分でいたいので……」
子連れ旅行には、非常用トイレを持参するのが良さそうですね。<取材・文/maki>