今夏からアル・ナスルを率いるカストロ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 クリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルは7月27日、インテルとヤンマースタジアム長居で対戦。1−1のドローに持ち込み、パリ・サンジェルマン戦(0−0)からの日本2連戦を締め括った。

 この日、夜になっても大阪の気温は下がらず。湿度も高いうえ無風とあって、かなり厳しいコンディションだった。ルイス・カストロ監督は試合後の会見で「湿度が非常に高く、それも選手たちの疲労度を高める要因になった」と環境面に触れた。

 ただ、自分たちを苦しめる外的要因に屈することなく、欧州屈指の強豪2チーム相手に無敗で終えた。今夏に就任したポルトガル人指揮官は「選手たちはかなり消耗したと思うが、その中でよくやってくれた」と手応えを示すと、今後に向けて次のような野望を明かした。
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「アル・ナスルは日に日に評価を上げている。それは選手のクオリティのみならず、運営スタッフなど、チーム全員が役割をきちんと果たしてくれたおかげだ。我々の目的は、世界のどんなチームとも互角に渡り合えるチームを作り、タイトルを獲得すること。アル・ナスルをワンランク上のチームに押し上げること。世界から一目置かれる、リスペクトされるチームに育て上げることだ」

 カストロ監督は「決して容易なミッションではないが、チーム一丸となって、必ずや成し遂げられる」と有言実行を誓う。C・ロナウド加入効果もあり、着々と力をつけるサウジの強豪は、アジア・チャンピオンズリーグで日本のクラブのライバルとして立ちはだかる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)