東急ストア綱島駅前店(2023年3月22日撮影)

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「今名古屋に一番近い東急ストア」「新綱島〜名古屋間がなんと2駅90分!」――。横浜市にある東急東横線・綱島駅近くの東急ストアがこんなポスターを掲示した。

新路線「相鉄・東急新横浜線」の開業を受けての取り組みだ。ツイッターでも紹介され、面白がる声が相次いでいる。J-CASTニュースは2023年3月20日、東急ストア綱島駅前店の店長に詳しい話を聞いた。

「雑談の中から生まれたネタです」

相模鉄道と東急電鉄を新横浜駅経由で繋ぐ「相鉄・東急新横浜線」が3月18日に開業を迎えた。あわせて、綱島駅と隣接する「新綱島駅」という東急の新駅が開業。東海道新幹線へのアクセスが向上することなどから、注目を集めている。

新横浜線の開業前は、東急ストア綱島駅前店から綱島駅―菊名駅―新横浜駅―名古屋駅というルートだった。しかし開業後は、新綱島駅―新横浜駅―名古屋駅というルートになり、乗り換え回数が減っている。

名古屋との距離をアピールした東急ストア綱島駅前店のポスターが話題になったのは、一般ユーザーによる19日のツイートが発端だ。投稿は20日までに8700件以上のリツイートや2万1000件以上のいいねを集め、ツイッターユーザーからは

「この発想はなかった」「流石に吹いた」

などと面白がる声が寄せられた。ギネス世界記録公式ツイッターも「世界記録かよ」とツッコミを入れている。

同店舗の店長は20日、東急ストア(東京都目黒区)の広報を通じ、「新綱島駅をご利用される方にも当店を知っていただくチャンスと考え、従業員の発案により掲示いたしました」と取材に説明した。新横浜線の開業日である18日に掲示したという。

「ポスター内容は以前より『新綱島駅が開業したらどうなるだろう』と社員とパートナー社員たちで話しており、雑談の中から生まれたネタです」

「今名古屋に一番近い」は誤りだった

大きな反響について、店長は「正直ビックリしています」と心境を述べ、「綱島駅、新綱島駅周辺の盛り上げに一役買えたのであれば嬉しく思います。今回の件で東急ストア及び綱島駅前店を知っていただけたお客さまのご期待に沿えるよう、一層精進してまいります」と答えた。

ただ、「今名古屋に一番近い東急ストア」という文句について、ツイッターでは「東急ストア菊名店」の方が時間的に近いのではないか、という指摘も複数上がっていた。

東急ストア広報は20日、「実は...厳密に申し上げますと菊名店でございます」と明かした。「新横浜線開業に対する綱島駅前店の熱い想いということでご容赦くださいませ」としていた。