チェコ訪問の游立法院長、上院で演説 台湾への支持に感謝

写真拡大

(プラハ中央社)チェコを訪問中の游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)は20日、上院で演説し、同国の台湾への支持に感謝を示した。同国国会で台湾の立法院長が演説するのは初めて。

游氏が上院議場に到着すると、およそ80人の議員らは起立して歓迎。ビストルチル同院議長は、歴史的な瞬間だとあいさつした。

游氏は、「台湾とチェコの距離は遠い」としながらも、台湾人はチェコを長い付き合いの友人のように思っているとした上で、両国は自由や民主主義、人権、法の支配などの普遍的価値を共有する国だと強調した。

2020年に訪台したビストルチル氏については、初めて立法院(国会)で演説した国交を持たない国の現職国会議長だとし、「春の使者のようだった」と指摘。その後欧州では多くの人が行動で台湾への支持を示し、台湾の人々にぬくもりと力を与えてくれたと語った。

またミャンマーや香港、ウクライナ情勢に触れた上で、民主主義の版図は縮小し、専制政治やいじめ、迫害に取って代わられていると警鐘を鳴らし、チェコの民主化に尽力したバーツラフ・ハベル元大統領の精神に倣って、自由や真実、尊厳のある生活を堅持すべきだと主張した。

游氏は台湾は中国と違い、民主主義と自由を重んじる国であり、台湾の安全を確保することは世界の公共の利益だと述べ、台湾とチェコが手を取り合って自由と民主主義を守る努力をするよう呼び掛けた。

游氏はその後、下院を訪問し、アダモワ同院議長らと面会。台湾とチェコの直行便開設や台湾のチェコに対する半導体産業への投資などについて話し合われ、游氏は面会後の記者会見で、アダモワ氏に訪台を打診したところ快諾され、来年春にも実現できるとの見通しを示した。

(林育立/編集:齊藤啓介)