今シーズン初先発のフィオレンティーナ戦で今季初勝利に貢献した吉田。(C)Getty Images

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 サンプドリア吉田麻也は、10月2日のセリエA第3節フィオレンティーナ戦で今季初めてスタメンリストに名を連ねた。フル出場を果たし、チームの今シーズン初勝利に貢献している。

 ロックダウン後の全試合に出場した昨シーズン終盤の実績もあり、開幕前には不動のレギュラーとも思われていたものの、開幕戦でベンチスタートとなった吉田。後半から途中出場したが、第2節でも出場機会がなかった。

 だが、チームはユベントス、昇格組ベネベントを相手に2連敗。しかも2試合とも3失点を喫し、守備の改善が必須と叫ばれて迎えたフィオレンティーナ戦で、クラウディオ・ラニエリ監督は守備陣の中央に吉田とロレンツォ・トネッリを並べた。

 フィオレンティーナのクリスティアン・クアメに苦しめられながらも、フェデリコ・キエーザの決定的シュートをブロックする場面もあった吉田のパフォーマンスの評価は、イタリア・メディアの間でも二分していた。

【動画】フィオレンティーナ戦で吉田が披露したスーパーブロック
 
 ただ、サンプドリア専門サイト『Samp News 24』は、吉田がラニエリの信頼を勝ち取ったのではないかとみている。「吉田は納得させ、トネッリはそうではない」との記事で、今後も日本代表DFが出場機会を得ると予想しだ。

「フィレンツェでの試合はスローモーションなスタートだった。最初の15分はずっとボールホルダーに対して出遅れ、ラニエリを(かなり)怒らせた。だが、次第に抜け出し、守備の手綱を握ることができた。パス成功も25本(スタメン最多)。特にオマール・コリーの移籍もあり、ラツィオやアタランタとの今後の試合でラニエリが吉田を使わないのは難しい」

 インターナショナルウィーク後、サンプドリアは強豪との2連戦を迎え、ジェノアとのダービーマッチも控えている。厳しい試合が続くなか、吉田はどのようなパフォーマンスを見せられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部