脱獄よりも突破困難?アップルの未発表iPhone盗難防止システムのうわさ
しかし当然ながら、これはアップルにとっては大きな打撃となるもの。当然ながらアップル側も、様々な対策を講じています。そして今回、アジアのサプライチェーン工場からそうした流出を防ぐための組織的な対策を導入するという噂が報じられています。テクノロジー系ニュースサイトThe InformationのWayne Ma記者は、2013年8月に未発表だったiPhone 5cが大量に積み上がった写真がリークされた事件を紹介(上の写真はこの際のもの)。
このチームの情報保護はかなり厳重で、中国語に堪能な元米軍や諜報機関の人間をマネージャーとして採用し、さらにそれとは別に毎週工場を訪れる外部の監査役まで雇うという物々しいものです。そしてこのセキュリティチームは実際に、工場から貴重な部品を盗み出そうとする従業員を、長年にわたって暴き出しているとのこと。
さて、ここで興味深いのが、活動に伴って発見される盗品の隠し場所。これがまた凄く、床下やティッシュ箱、靴やベルトのバックル、ブラジャー、使用済みモップの水の中、廃棄される金属くずなどにも及んだとのことです。
中でも卓越したエピソードは、大きな機械部品の後ろに隠された部屋の片隅に小さなトンネルを掘って、外に部品を持ち出そうとしていたというもの。「彼らは『ショーシャンクの空に』(脱獄映画)のように、少しずつ壁を削っていたんだよ」という証言が語られています。
そうした盗難を防ぐため、アップルはセキュリティ規則をさらに強化したとのこと。たとえばゴミ袋は敷地の外に持ち出す前にふるい分けさせられ、保管容器は不正開封防止ステッカーで密封を義務づけられます。また組み立て用の部品は、特定の工場ラインまで追跡できる固有のシリアル番号を割り振られ、在庫は毎日数える必要がある......といったレベルの厳重さとなっています。
また不運にもリークを出してしまったサプライヤーは、数百万ドルもの罰金を科される可能性があるそうです。が、最大手の受託生産業者であるFoxconnは、アップルとの繋がりの大きさのため、その例外とされているとも伝えられています。
このように、もはや脱獄よりも厳しそうな監視網が張り巡らされるなか、それでもリークが絶えないのは、未発表iPhoneの部品が高値で取引され、工場労働者にとっては抗いがたい収入をもたらすためかもしれません。
