初任給増と昇格しやすい制度で優秀な新卒狙う製薬企業
管理職ではない正社員の昇格基準も見直す。従来、一つ上位の等級へ進むために最低限必要な年数は、4―5年だった。これを新制度では2年に短縮し、優秀な人材をより早く抜てきできるようにする。「(評価者は)今まで(被評価者の級が)上がった直後はある程度の評価にしておいて、(昇級に必要な年数の)要件を満たしそうになったら高い評価にしよう、との無意識が働いていたと思う」(同)。こうした問題の改善も図る。
また、働き方改革の観点で休暇制度も刷新する。これまでは取得しなかった年次有給休暇を積み立てられる仕組みの運用をしてきたが、従業員が積み立てた分を使う際には人事部門へ書面での申請や報告が必要だった。今後は積立制度を廃止して「セルフマネジメント休暇」を導入する。
この休暇は結婚や配偶者の出産、不妊治療などで休む際、年休とは別に使える。申請は上長とのやりとりだけで済む。ただし、不使用分を次年度に繰り越すことはできない。従業員が惰性で休暇の取得を先延ばしせず、自身の生活の状況を踏まえて能動的に休むようになる効果などが期待できるとみられる。
