民放から消えた「古舘伊知郎」力及ばず、敗戦の弁
古舘伊知郎(63)は詰んだのかーー。この9月、古舘がMCを務めるバラエティ番組『モノシリーのとっておき』(フジテレビ系)が終了する。
「原因のひとつは、視聴率。金曜19時のゴールデン番組ながら、視聴率は5%前後で低迷していた」(フジ関係者)
『おしゃべりオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)も9月終了が発表されており、残るレギュラー番組はNHKのみ。民放から古舘のレギュラーが消滅するのだ。
フジテレビの落胆は大きい。2016年3月に『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した古舘を説得し、ゴールデン番組を託したが、局の再生を懸けた起用は空振りした。
「いちばんの問題は、古舘さんが報ステをやっていた期間のブランク。その間にバラエティ制作現場は大きく変わり、制作費やノウハウは激変した。古舘さんとスタッフとの間に温度差が生まれるのは必然」(キー局制作関係者)
制作関係者は、“古舘天皇” との温度差から、「伝言ゲーム」が起こっていたと語る。
「古舘さんに関わる人が多すぎた。『モノシリー』では制作側の意図が伝言ゲームのように、歪曲して伝わっていた」
その状態では、古舘のよさも裏目に出てしまう。
「古舘さんは、収録現場ではおもしろいコメントをしているが、話が長くてカットされてしまう」(前出・フジ関係者)
さらに現場を苦しめたのは古舘への過剰な忖度。別のキー局制作関係者が明かす。
「2年くらい前、2000円台の弁当を用意したら、プロデューサーがすごい剣幕で飛んできた。『こんな弁当を古舘さんに出すな!』と𠮟責され、高価な叙々苑弁当に変更した」
古舘本人はどう考えているのか。都内で声をかけた。
ーーいまの心境は?
「もっとフジテレビに貢献したかった気持ちはあるけど……。まあしょうがないよね」
ーー現場との温度差を指摘する声がありますが?
「番組が終わると原因を勘繰られるけど、かなり昔に言われたことじゃないかな。最近はプロデューサーじゃなく、若いディレクターと打ち合わせて意思疎通してたし、(温度差は)なかったと思ってますよ」
ーー民放レギュラーがなくなるが、今後の活動予定は?
「なんにもない。話が来れば、フジテレビだろうとどこだろうと、ぜひやりたい」
ーー今日はどちらへ?
「眼鏡を直しに来たの。もっと視界良好にしようと思って。『古舘 “視界(司会)不良” 』とか書かないでね」
古舘節は健在だ。
(週刊FLASH 2018年10月2日号)