FirefoxをリリースしているMozillaの幹部がTwitter上で「Google Chrome以外のブラウザでのYouTubeの表示速度が明らかに遅くなっている」と指摘しています。

Google Said to Deliberately Make YouTube Slower on Microsoft Edge, Firefox

https://news.softpedia.com/news/google-said-to-deliberately-make-youtube-slower-on-microsoft-edge-firefox-522098.shtml

Googleの抱える動画共有サービスYouTubeは2017年5月から、Googleが開発した新しいJavaScriptフレームワーク「Polymer」で構築されたサイトデザインを採用しています。

Mozillaのテクニカルプログラムマネージャーであるクリス・ピーターソン氏はTwitter上で、Polymerが採用されて以降、Google Chrome以外のブラウザではYouTubeを表示する速度がChromeの5倍遅くなっていると指摘しました。





ピーターソン氏は、当初はShadow DOMと呼ばれる仕様に問題があるのではと推測していましたが、検証の結果、PolymerをサポートしていないFirefoxやEdgeでも機能を使えるようにするコードの部分でボトルネックが生じてるために、YouTubeの表示速度が遅くなったと主張しています。またYouTubeで利用されているPolymerのバージョンは1.0と古く、最新のバージョン3.0であればFirefoxやEdgeでも十分対応できるはずとも論じています。





YouTubeは、約3%のシェアを持つInternet Explorer 11のために、Polymer実装前のサイトデザインも依然として提供しています。そのため、サードパーティ製のアドオンやユーザースクリプトを利用することでPolymer実装前のデザインを表示させれば、FirefoxやEdgeで表示速度を早めることができる、とピーターソン氏は提案しています。