「アジアの空港間の路線獲得競争は激化する」(成田空港社長)
「成田空港の機能強化により、羽田空港と合わせた首都圏全体の発着枠は世界最高水準の年100万回となる。生産年齢人口が減少する日本にとって、訪日外国人などの交流人口を増やすことは今後の経済発展のカギになる。開港40年の節目の年に、20年後、30年後を形作る成田空港の将来ビジョンについて、地元の理解が得られたことは、本当に記念すべき事柄だ」
―中国や韓国、台湾などアジアの国際空港も大規模な機能強化を進めています。
「今後、世界の航空市場の成長をけん引していくのはアジアだ。アジアの各空港は航空路線を集約したいと考える訳で、空港間の路線獲得競争は激化する。そこは成田空港も負けずに路線の拡大を図る。一方、成田空港がアジア方面のネットワークを拡大するチャンスでもある。空港間の連携を強化して、相互に戦略やノウハウを共有し、路線誘致や観光促進で協力することが極めて有効だと思う」
―アジアの他の空港では、年間旅客数1億人を目指すような大規模な機能強化を進める空港もあります。
「成田空港は機能強化で年間旅客数7500万人を目指すが、我々はそれで終わりとは思っていない。さらにその先を見据えて事業を進めていく」
―空港の規模拡大で将来は労働力確保が課題になりそうです。
「保安検査業務や空港地上支援業務、空港内店舗など労働集約型の事業所ではすでに喫緊の課題だ。そこで、空港内保育施設を整備するなどの勤務環境の改善、各種手続きの自動化による業務効率化などを進めている。今後はロボットやICTなどの先端技術の導入を進め、限られた人的リソースをより高度なサービスに振り向けることで、空港の利便性向上と需要増に対応していきたい」
