医師が起業して開発に挑むVR活用のリハビリ機器とは?
―なぜ医師である原社長が起業を決意したのですか。
「私自身、心臓の血管が詰まる病気である心筋梗塞の治療を専門とする中で、脳梗塞を合併する患者も診てきた。歩行リハビリは重要なトレーニングだが、治療を行う人の技術レベルによって、治療スピードも違っているように感じた。これを定量化することができないかと考えたのが出発点だ」
「VR自体は昔からある技術だが、我々が開発しているのはリハビリを定量化、数値化する機器。それが差別化になると考えている。既にコンセプトはできあがっており、夏までに現場で使えるよう完成形に持っていきたい」
―取り巻く環境をどのように見ますか。
「医療機器産業で日本は大幅な貿易赤字になっている。強みのある検査機器においても競合が現れやすいリスクがある。開発中の機器は治療機器で、VRによってリハビリを定量化するコンセプトは珍しいはずだ。特許も取得しており、競合はいないと考えている」
―今後の展望は。
「まずは機器を完成させ、2020年をめどに売上高で3億円を目指したい。その上で、日系の大手医療機器メーカーによってM&A(合併・買収)されることを出口戦略(エグジット)として想定している」
(聞き手=浅海宏規)
