大型で強い台風9号(バービー)は、今日11日朝に石垣島や宮古島など先島諸島にかなり接近し、午前10時現在、石垣島の北を北上中です。大きな暴風域を伴っているため、中心から離れた久米島空港で最大瞬間風速45メートル以上を観測しました。この後もあまり速度を上げず北上するため、沖縄では影響が長引く見通しです。宮古島や石垣島地方など先島諸島では、11日夕方にかけて線状降水帯が発生し大雨災害に危険度が急激に高まるおそれがあります。また、今夜にかけて暴風や高波・高潮に厳重な警戒が必要です。

久米島空港で最大瞬間風速45.3メートルを観測

大型で強い台風9号(バービー)は、今日11日午前10時現在、沖縄・石垣島の北北東110kmを北上中です。大きな暴風域を伴っているため、沖縄本島の一部から宮古島や石垣島など先島諸島〜台湾の一部にかけて風速25メートル以上の暴風域に入っています。また、風速15メートル以上の強風域は750キロと本州をすっぽりと覆う大きさとなっています。

11日午前10時半までの最大瞬間風速は、久米島空港で45.3m/s(09:26)、宮古島市平良42.7m/s(10:18)、宮古空港40.6m/s(10:14)の暴風を観測しました。

台風の暴風域が広いため、石垣島など先島諸島では11日夜にかけて長い時間、暴風に厳重な警戒が必要です。

11日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は
奄美地方      20メートル (30メートル)
沖縄地方      40メートル (55メートル)

12日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は
奄美地方      15メートル (25メートル)
沖縄地方      20メートル (30メートル)となっています。

夕方にかけ線状降水帯のおそれ

台風9号は、このあとも強い勢力を維持し、1時間に30キロ前後とあまり速度をあげず北上する予想です。このため宮古島や石垣島など先島諸島では、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るでしょう。また夕方にかけて線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。明日12日正午までに予想される24時間雨量は、多い所で、150ミリの予想です。

沖縄の7月の平年の雨量は、石垣島で142.3ミリ、宮古島で151.6ミリ、那覇で188.1ミリですが、すでにこの24時間で平年7月1か月分の雨量を超えている所もあります。さらに、明日12日にかけて雨量が増えるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。

この後もあまり速度を上げず北上するため、沖縄では影響が長引く見通しです。宮古島や石垣島地方など先島諸島では、11日夕方にかけて線状降水帯が発生し大雨災害に危険度が急激に高まるおそれがあります。また、今夜にかけて暴風や高波・高潮に厳重な警戒が必要です。

今季は1月〜7月まで毎月台風が発生 11年ぶり

今年は1月〜7月まで毎月台風が発生しています。1月〜7月まで毎月台風が発生したのは、1965年、2015年、今年2026年と、統計開始以来3回しかありません。なお、1月〜12月まで毎月台風が発生したのは2015年のみとなっています。この2015年は、スーパーエルニーニョが発生した年です。

スーパーエルニーニョとは、赤道付近の太平洋中央部から東部にかけての海面水温が平年より異常に高く(基準海域の3か月平均で+2°C以上)なる現象です。今年2026年もエルニーニョ現象が発生していおり、秋にかけては基準値との偏差が+4.0℃に近づき過去最大を更新する可能性があります。

スーパーエルニーニョが発生した2015年は、台風の発生数は27個と平年(25個)を上回り、そのうち16個が非常に強い勢力にまで発達しました。今年もエルニーニョ現象が発生しており、スーパーエルニーニョ現象になる可能性もあるため注意が必要です。