「今日は東京電力が失った信頼を取り戻すチャンスだったのに……」 国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会 第6回委員会

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3月14日、『国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会』 第6回委員会が参議院議員会館講堂にて開催されました。イラストと抜粋です。

<その1>
参考人として招致されたのは、東京電力顧問(事故当時は副社長)の武藤栄氏。
事故調の櫻井正史委員は東京電力が海水の注入を一時停止したことについて“武黒一郎フェローから受けた中止の指示を、武藤顧問はどのように受け止めたか?”と質問を投げかけました。
以下、櫻井氏と武藤氏のやり取りです。

武藤氏:「原子炉の冷却については“水を入れる”ということを一番大事なことと認識しており、早い時期から“海水でもかまわないから”とテレビ会議で指示しておりました。そんななか、発電所長から“官邸から海水注入停止を指示するコメントがあった”という伝達を受けました。武黒フェローも海水注入について官邸から了解を取るよう努力をしており、“首相がご了解をされていない海水注入については一旦止めるべき”ということには私も特段異議を挟みませんでした。」


櫻井氏:「こういうときには現場の判断が大事で、本店も含めてあまり指図すべきではなく、あくまで発電所自体の判断が大事だというふうに先ほどおっしゃられていましたが?」

武藤氏:「(中略)テレビ会議のときに、海水注入停止は首相の意向であると判断しました。こういった緊急時の指揮をとっておられる首相の意向であれば、これはわたくしが反対の意思を示すコメントをすることは難しいということで、追認をしたということです。」


これに対して野村修也議員からは、こんな質問が飛び出しました。

野村氏:「今の点についてちょっとおうかがいしたいんですけど、海水注入停止の指示をした元首相と武藤副社長、どちらのほうが原子力についての知識がおありだと考えられておられますか?」


武藤氏:「首相とは、11日の朝にはじめてお会いしただけなので、ちょっとわたくしのほうからは。」
分かりきった質問に対し、武藤氏は少し笑みをこぼしながらノーコメントとしました。



<その2>
武藤栄氏と蜂須賀礼子委員
3時間半に及ぶ委員会の最後に、事故のあった隣町に居住していた蜂須賀礼子委員からは武藤氏に対してこんなコメントがありました。

蜂須賀氏:「今日ここに武藤さんがおいでになるということは、東電が、国民そしてわたしたちから失った信頼をとり戻す絶好のチャンスだったと思います。しかし残念ながら、今日それができたようには感じませんでした。」

これに対し、武藤氏は顔を曇らせ、「私の説明が至らないところがありましたら申し訳ございません」と謝罪しました。


イラスト・記事 猫好き記者