猫が『夏バテ』になっているときのサイン4つ 見逃せない症状から対処法まで解説
猫が「夏バテ」になっているときのサイン4選
1.ご飯を食べる量が減る
暑さによって胃腸の働きが弱くなると、人間と同じように猫も食欲が落ちてしまいます。
いつもなら喜んで食べるお気に入りのキャットフードを残したり、ご飯の時間になってもお皿に近づいてこなかったりする場合は注意が必要です。
完全に食べなくなる前であっても、食べる量が普段の半分以下に減っているような状態が2日以上続くときは、夏バテで体力が落ちている可能性が高いといえます。
2.いつもよりぐったりして動かない
猫はもともとよく寝る動物ですが、夏バテになると眠っているというよりも「体が重くて動けない」という様子でぐったりします。
大好きなキャットタワーに登らなくなったり、お気に入りのおもちゃを見せても全く興味を示さずに寝転んだままだったりするときは、体温調節がうまくできずに疲れているサインです。
ただ寝ているだけなのか、元気がないのかをしっかり見極めましょう。
3.冷たい床の上から動かない
お気に入りのベッドやキャットタワーではなく、フローリングや玄関のたたき、お風呂場のタイルといった冷たい場所にずっと体を押しつけていることはありませんか?
これは、体にこもった熱を少しでも逃がそうとして必死に体を冷やしているサインです。
いつもと違うひんやりした場所から頑なに動こうとしない場合は、部屋全体の温度が高すぎて猫が暑がっている可能性があります。
4.おしっこの回数や量が減る
暑さのせいで水を飲む量が減ったり、体内の水分が失われたりすると、おしっこの回数や量が明らかに減っていきます。
トイレの回数が1日に1回以下になったり、固まる猫砂の塊がいつもより極端に小さくなったりしているときは危険です。
水分不足は腎臓に大きな負担をかけ、命に関わる病気につながることもあるため、おしっこの様子は毎日必ず確認するようにしてください。
すぐに病院へ行くべき重い症状
猫の夏バテがさらに悪化すると「熱中症」を引き起こし、急激に命の危険にさらされることがあります。
特に、犬のように口をハァハァと開けて息をしている、何度も繰り返し吐く、下痢をしている、呼びかけても耳すら動かさずに完全にぐったりしているといった様子が見られたら、一刻を争う緊急事態です。
これらは自宅で様子を見ていて良いレベルではありません。すぐに動物病院へ連絡し、常温の水で濡らしたタオルを首元や脇・股下に当てたり、風を送って冷やしながら、大至急獣医師の診察を受けてください。
自宅で今すぐできる猫の夏バテ対策
エアコンを使って部屋を涼しく保つ
猫が過ごす部屋のエアコンは、24時間つけたままにしておくのが基本です。設定温度は26度から28度くらいが目安ですが、冷えすぎを防ぐために、エアコンの風が猫に直接当たらないよう風向きを上向きに調整してください。
また、万が一冷えすぎてしまったときのために、エアコンの風が届かない暖かい部屋や、廊下などへ猫が自由に移動できるようにドアを少し開けておく工夫も大切です。
水飲み場を増やす
水分をしっかり摂らせることは、夏バテ予防にとても効果的です。
猫は水を飲むためにわざわざ遠くまで歩くのを面倒くさがることがあるため、お気に入りの場所やよく通るルートなど、家の中の3箇所以上に水飲み場を増やしてあげましょう。
器は毎日きれいに洗い、常に新鮮で清潔な水が飲めるようにしてください。ぬるい水を嫌う猫には、水受けに氷を1つ浮かべてあげるのもおすすめです。
ひんやりグッズを置く
部屋の中に、乗るだけで体が冷えるひんやりグッズを置いてあげましょう。
市販されているアルミプレートや大理石のシート、ジェルが入った冷却マットなどは、電気を使わずに猫の体温を優しく逃がしてくれるため安全でおすすめです。
お気に入りの寝床の近くや、よく外を眺めているお気に入りの窓辺などにそっと敷いておくだけで、猫が暑いと感じたときに自分から進んで乗って休むようになります。
ブラッシングで抜け毛を取り除く
猫の体毛、特に冬毛から夏毛に生え変わる時期の抜け毛は、体に熱を溜め込む原因になってしまいます。毎日こまめにブラッシングをして、不要な抜け毛を丁寧に取り除いてあげましょう。
毛並みを整えて風通しを良くしてあげることで、体温が外に逃げやすくなり、熱中症の予防に繋がります。
また、毛を飲み込みすぎてお腹を壊すのを防ぐことにも役立ち、一石二鳥です。
まとめ
猫の夏バテを防ぐには、日頃から「ご飯の食べ具合」「おしっこの量」「寝ている姿」をよく観察し、少しの変化にも早く気づいてあげることが大切です。
エアコンでの温度管理や新鮮な水分の用意など、室内を涼しく保つ工夫を今日から実践し、愛猫と一緒に暑い夏を元気に笑顔で乗り切りましょう。
(獣医師監修:加藤桂子)
