熊本

写真拡大

7月28日午後4時27分ごろ、熊本県で最大震度7を観測した地震は朝鮮海峡を隔てた韓国南部でも揺れを感じたとの通報が相次いだ。韓国紙は「建物の看板が揺れて、かなり長く続いた」「驚いて外に飛び出した人もいた」などと報じた。

中央日報によると、同日午後5時30分までに行政安全部や消防庁に入った地震の揺れに関する通報は計789件に上った。

地域別には釜山が291件で最も多く、慶尚南道215件(昌原95件含む)、蔚山125件、慶尚北道69件などの順だった。このほか全羅南道(46件)、仁川(17件)、光州(9件)、全羅北道(5件)、京畿道(4件)、大邱(1件)、済州(1件)などでも揺れの通報があった。

今回の熊本地震では釜山、慶尚南道、済州で最大で震度3の揺れが観測された。震度3は室内、特に建物の高層階にいる人が揺れをはっきりと感じるレベルで、停止した車がやや揺れたりする。

釜山海雲台区のセンタムシティーで勤務するAさんは「建物の看板が揺れて、かなり長く続いた」「驚いて建物の外に飛び出した」と話した。釜山蓮堤区の教大駅付近に住むBさんは「建物が3、4回揺れるのを感じた」とし、釜山消防本部に地震が発生したのかどうか問い合わせたという。慶尚南道昌原の公共機関に勤務するCさんも「建物4階の事務室にいたが、扇風機が揺れた」と語った。済州では老衡洞のマンション10階にいた住民1人が地震関連の通報をした。

消防庁によると、この日午後5時30分まで全国的に被害関連の通報はなかった。釜山消防本部の関係者は「通報者には日本での地震の余波だと伝え、地震の行動要領を案内している」と説明した。

このほか蔚山、慶尚北道、全羅北道、忠清北道、大邱、忠清南道、江原、京畿地域でも震度2程度の揺れがあった。

一方、釜山機張郡長安邑の古里(コリ)原子力発電所は地震の影響を受けず正常に稼働中だ。慶尚北道慶州市陽南面の月城(ウォルソン)原発も正常稼働している。

韓国気象庁は日本の地震について、しばしば注意を喚起している。国家地震火山総合状況室(いわゆる危機対応センター)では、日本国内の地震状況とともにNHKの放送をリアルタイムでモニタリングしている。

特に南海トラフでマグニチュード(M)8.0以上の大規模地震が発生した場合、「韓国南部地域では震度3、4程度の揺れが観測され、3〜5時間後には一部の南海岸地域には高さ2メートルの津波が襲来する可能性がある」と警告している。同時に高層ビルが大きく揺れる長周期地震動にも警戒を呼び掛けている。(編集/日向)