【ラグビー】新カテゴリー問題 元日本代表・ラファエレが涙の訴え「日本に誇りを持って故郷と呼ぶ海外出身選手にも」
ラグビーの元日本代表で28キャップを持つCTBラファエレ・ティモシー(神戸)が30日、都内の日本外国特派員協会で会見に臨んだ。国内最高峰のリーグワンは来季から、日本出身選手の出場機会を担保するための新登録区分を導入。ラファエレら日本国籍を持つ海外出身選手が、見直しを訴えている。ラファエレはこの日の会見で、言葉に詰まりながら「私たちは、新ルール施行を差し止めるため公正取引委員会に申し立てを行い、東京地方裁判所に仮処分を申し立てました。その理由は、新ルールが日本国籍を取得した海外出身選手に対し、不公平であると考えるからです」と、述べた。
リーグワンは来季から、日本代表資格のあるカテゴリー「A」を「A―1」と「A―2」に分ける。日本出身、または日本の義務教育期間9年の内、6年以上日本に在住していれば「A―1」となるが、海外出身で高校や大学から来日した選手は、日本代表30キャップ以上の保有者をのぞいて「A―2」扱いに。これまで担保されていた出場機会の制限が見込まれ、代表経験者や日本国籍を持つ海外出身選手から反発の声が挙がっていた。
選手らは、幼少期をどこで過ごしたかなど、変えられない過去の事実によって制限を受けることに疑問を呈している。ラファエレは、リーグからの説明や対話の機会がなかったことにも触れ「私たち自身も、より積極的に対話の場を設ける努力をしていれば、交渉が法的手続きにまで発展することはなかったでしょう」と述べた。来季、A―2となる選手の契約にも影響が出ているとし、仮に自身が来日するタイミングで同様の規定が設けられていた場合は「恐らく考え、決断も変えたと思う」とした。
ラファエレは「リーグワンは、世界最高のリーグになれる可能性があると信じている」と言及。そして「それを実現するためには、ルールが公平性と包摂制があるものでなければなりません。それは日本生まれの選手だけではなく、日本で人生を捧げ、国籍を取得し、日本代表としてプレーし、日本に誇りを持って故郷と呼ぶ海外出身選手にも当てはまるべきです」と訴えた。

