押し入れやパントリーにものをため込みすぎないための工夫をご紹介します。建築士・住空間収納プランナーでESSEベストフレンズ101エディターの御園生梓さんは、家が片づかない大きな原因のひとつは「日用品のストック」にあるといいます。今回は、適正なストック量の見極め方について語ります。

ストックが増えてしまう原因は?

住空間収納プランナーの仕事で多くのご自宅に伺う中でよく見かけるのが、シャンプーや洗剤、トイレットペーパーなどが何個も積み上がっている状態です。

ストックが多い理由としては、「特売だったから」「なくなりそうで不安だから」といったもの。しかし、ストックが増えるほど収納スペースを圧迫し、なにがどこにあるかわからなくなってしまいます。さらに「ないかも」とつい買いたしてしまう悪循環に陥ることも…。

そして見落としがちなのが、“収納スペースにも家賃や住宅ローンを払っている”という事です。日用品のストックに貴重な住空間を使ってしまうのは、少しもったいないと言えるかもしれません。

買い物に行く前に「日用品の残りを確認しておく」という小さな習慣をつけることで、ストック過多を防ぎ、収納の無駄を防ぐことができます。

通販を使ってストック量を削減

暮らしの環境は10年前と大きく変わりました。AmazonなどのECサービスでは翌日・即日配送が当たり前になり、コンビニでも多くの日用品がすぐ手に入ります。

「日用品を買い置きする」から「必要なときに調達できるようにする」へ、発想にきり替えるだけで、ストックの適正量をぐっと減らせます。

私がやっているのは「1個使いきったら次を買う」というシンプルなルール。これだけで収納に余白が生まれ、家全体がすっきりします。

住まいに合ったストック量を決めることが大切

しかし、この方法は万能というわけではありません。防災の観点では、住まいの条件によって必要な備えの量が変わるからです。

戸建てや低層階であれば、買い出しや避難所への移動がしやすい一方、高層マンションの場合は災害時にエレベーターが止まる可能性があります。住環境やお住まいの地域の特性に合わせて、必要に応じた備蓄を行うことをおすすめします。

リバウンドしない家にするためには、「買い方のルール」をもつことが大切です。自分の住まいに合った適正なストック量を決めて日用品を買うことで、家は驚くほど身軽になると思います。