18日、世界AI大会で展示された複数のロボットが連携する精密組み立てライン。(上海=新華社記者/唐斯蒅)

 【新華社上海7月20日】中国上海市で20日までの4日間、2026世界人工知能(AI)大会・AIグローバルガバナンスハイレベル会議が開かれている。実社会のニーズを見据えた革新的成果の数々が紹介され、AIが生産や生活に急速に溶け込み、あらゆる産業を支える光景を映し出した。

 会場では、コンテンツ制作のハードルを一段と下げる生成AIが展示された。マルチモーダルAIを手がける上海模思智能科技(MOSIインテリジェンス)は、短い音声対話だけでオリジナルのポッドキャストが生成できるサービスを紹介。AI開発大手の商湯科技(センスタイム)の動画生成AI「Seko」は、台本作成からキャラクターデザイン、アフレコ、編集までを一体化し、一般ユーザーも手軽に動画を制作できるようにした。デジタルヒューマン技術の電子商取引(EC)への導入も進み、商品解説やライブ配信での受け答え、カスタマーサービスなどを担当させることで、コンテンツ制作や店舗運営を効率化させた。

18日、世界AI大会の会場で、AIを活用したポッドキャスト作成ブースに並ぶ人たち。(上海=新華社記者/唐斯蒅)

 産業分野では、エンボディド(身体性を持つ)AIを手がける微億智造(マイクロインテリジェンス)がAIで品質検査を行うマルチアーム連携ロボットを紹介。同社の製品はスマートフォン・パソコンなどの電子機器や自動車製造、新エネルギー、日用品、半導体などの業界で既に導入されており、ロボットは秒速1メートルで高速移動をしながら正確な撮影と検品を行い、修正や研磨の工程に引き継ぐことができる。同じくエンボディドAIを開発する它石智航(TARS)のロボットは自動車用ワイヤーハーネスの全工程自動生産に対応し、バンパーやサンルーフ、ドアなど各種ハーネスの量産のほか、人とロボットの協働作業もサポートし、生産プロセスの標準化や無人化、デジタル化を支えている。

18日、世界AI大会で商湯科技(センスタイム)が展示したECプラットフォーム。(上海=新華社記者/唐斯蒅)

 日常生活での活用も進み、暮らしをより便利にしている。ドバイから来たジェラード・アイフィルさんは、家事ロボットについて「片付けや衣類の折り畳みができるのを見て、家に持ち帰りたくなった」と述べ、多くのAI技術が社会に浸透し、人々の仕事や生活と協調できるようになったことが最も印象深かったと語った。(記者/唐斯蒅)

18日、世界AI大会で展示された工場の「AI+フレキシブル生産」を支えるロボット。(上海=新華社記者/唐斯蒅)
18日、世界AI大会で微億智造(マイクロインテリジェンス)が展示したAIで品質検査を行うマルチアーム連携ロボット。(上海=新華社記者/唐斯蒅)
18日、世界AI大会の会場で、通信モジュールメーカー上海移遠通信技術(クエクテル)のAI+AR(拡張現実)スマートグラスを体験する人たち。(上海=新華社記者/唐斯蒅)
18日、世界AI大会の会場でピザを作るロボット。(上海=新華社記者/唐斯蒅)
18日、世界AI大会で它石智航(TARS)が展示した自動車用ワイヤーハーネスの全工程自動生産に対応するロボット。(上海=新華社配信)
18日、世界AI大会の会場で、ロボットによるきゅう療法を体験する人。(上海=新華社記者/唐斯蒅)