夏の学校といえばプールの授業。プールは学校にあるのが当たり前と感じる人も多いかもしれませんが、最近は民間のプールを活用する動きが進んでいます。

学校のプールはもう古い?新しい形のプール授業は「習いごと」のようなスタイルです。

これまでは学校に備え付けられたプールで授業を行うのが一般的でしたが、そのあり方が少しずつ変わってきています。

大野紘乃キャスター「屋内のプールで行われているのは小学校の水泳の授業です。学校の教員ではなくインストラクターから指導を受けています」

金沢市立粟崎小学校で行われる水泳の授業は屋外ではなく、屋根が付いた「金沢プール」です。年々厳しくなる暑さに加え、プールの老朽化や教員の負担を軽減するため、プールの授業を民間に委託しています。

金沢市も2026年度から民間委託の検討を始め、粟崎小学校と長田町小学校がモデル校に選ばれました。

インストラクターが指導 「上手くなった」と児童

児童を指導するのは、民間のインストラクターです。子どもたちを泳ぎのレベルに合わせて4つのグループに分け、それぞれ1人のインストラクターが指導に当たりました。

女性コーチ「コーチのビート板のところまでビート板なしのクロール頑張って」

児童「日ざしが当たらなくて涼しかった」「(学校のプールとこっちのプール、どっちがいい?)こっち。(なんで?)広いから」「インストラクターの教え方がうまくてうまくなった」

バスでの移動時間で授業時間の確保がネックに

子どもたちからの評判は上々のようですが、学校から離れた場所にあるプールの活用には課題もあります。

金沢プール インストラクター・新谷愛さん「やっぱりバスの移動時間、こちらにきて着替える。高学年は時間通りに練習できるが低学年が45分の授業時間が確保できない。30分くらいしか確保できないので、低学年にとっては難しいのかなと思う」

金沢市は今後、保護者らにも意見を聞き、持続的なプール授業のあり方を検討していくことにしています。

金沢市教育委員会・作田芳太郎課長「子どもたちが楽しそうに水に親しんだり泳力を身につけたりしている姿を見てうれしい。成果と課題を踏まえながら今後のあり方について検討していきたい」

プールの維持に金がかかる 民間委託の背景

金沢市内の小中学校には74のプールがありますが、水道代や消毒費用などを合わせると1校あたりの維持管理には毎年50万円かかるそうです。

また7割の小中学校では、耐用年数の30年を超えるなどプールの老朽化も進んでいます。

修繕するにも費用がかかり、また既存のプールを解体して新たに建設するにはおよそ2億円かかるため、コストを削減するという意味でも民間委託は有効な手段になりそうです。