【W杯】冨安健洋 悲劇場面の自身の対応を異例の解説「いい時なら確実に対処できた。2年間のツケがきた」
◇サッカーW杯北中米大会
FIFAワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で日本(FIFAランキング17位)はブラジル(同5位)に1―2で逆転負けし、ベスト32で敗退した。メンバー全26選手が激戦から一夜明けた30日(日本時間7月1日)に滞在中の米テキサス州ヒューストンで取材に対応。DF冨安健洋(27=アヤックス)は終了間際に被弾した決勝点の場面の自身の対応を振り返り「究極のビッグゲーム、ビッグモーメントの所で力を出しきれなかった。この2年間のツケがあそこできたという感じ」と語った。
1―1で突入した後半ロスタイム。ブラジルは右サイド敵陣深くでボールを奪い、中央のMFギマランイスがボールを保持。左足でシュートを打つ動作を入れてパスを出した。最後はペナルティーエリア内ゴールやや左にいたFWマルチネリが左足トラップから右足でネットを揺らした。冨安はギラマインスのシュートコースを消すために左にステップ。マルチネリにパスが渡るとスライディングでシュートブロックしようとしたが、わずかに間に合わなかった。
右サイドのDF菅原が中央に絞って危険なスペースを埋めれば状況は変わっていた可能性が高い。冨安はベストに近い対応をしいるように見えるが「いい時であれば確実に対処できた。駆け引きで負けたというか力不足を感じたワンシーン。自分の判断であのプレー選択をして間に合わなかった」と説明。「本当に(調子が)いい時は“どうせパスするでしょ”と思っているんですよ。だから、こう(シュートコースを消しに左に)行きながらも、こっち(右)に(体重を)乗せているんですよ」と続けた。
冨安は2度の右膝手術を乗り越え、5月31日の親善試合アイスランド戦で約2年ぶりに代表復帰。ブラジル戦は所属クラブを含めた公式戦で約2年1カ月ぶりにフル出場を果たした。「昨日は120分やれた感覚もあったので、ここで大会が終わってしまって残念」。既にブラジル戦を映像で見返しており「キャリアの中で第2章が始まるタイミングなんで。なんでそういう意味では未来を見ている」と視線を上げた。
6月末でアヤックスとの契約が切れ、新シーズンの去就は未定。21〜25年にアーセナルに所属した冨安は「自分に矢印を向けて、1歩、1秒のところを、突き詰めていくしかない。だからこそ、より厳しい環境に身を置かないといけない。現代サッカーで群を抜いてレベルが高いのはプレミアリーグ。チャンスがあるか分からないが、考えうる中で一番厳しい環境はそこ」とプレミアリーグ復帰へ意欲を見せた。

