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 ◇パ・リーグ ソフトバンク6―0西武(2026年6月30日 東京ドーム)

 両手の人差し指を一塁ベンチに向け、海野は万歳しながら二塁付近でジャンプした。

 「ここ最近、ずっとチャンスで打っていなかった。誰も期待しないであろう海野が打った!という打撃がしたかった。いい意味で期待を裏切りました」

 0―0の4回1死満塁、平良のスライダーを強振し、左中間フェンス直撃の決勝適時2点二塁打だった。小久保監督は気づいていた。「喜びようは俺に向かってやっていた。打てるまで言い続けるからと話をしてたんで」と笑顔を浮かべた。

 5月にトレード加入した山本祐が左手有鉤(ゆうこう)骨の疲労骨折で6月6日に離脱。指揮官は海野の打撃に期待しつつ「打率1割でも相手にとって嫌な選手にならないと」と口酸っぱく言った。ロッテ戦が雨天中止だった26日は「得点圏とそうでないときの姿が違う」と細かく伝えた。正捕手を争う男が、ついに今季初の勝利打点で期待に応えた。 (井上 満夫)