「今の日本代表に入れるのはナカタだけ」それぞれの20年前と現メンバーを比較!ヴィニシウスは超豪華セレソンの中でも出られる?【ブラジル人記者の視点】
森保ジャパンは1勝2分、勝点5でフィニッシュ。2勝1分で勝点7のオランダに次いで、F組2位での突破のため、決勝トーナメント1回戦の相手はC組1位のブラジルとなった。セレソンには昨年10月に3−2で逆転勝利し、歴史的な初白星を挙げたが、それはあくまで親善試合。W杯での対戦は、2006年のドイツ大会まで遡る。
その際のブラジルの先発を見てみると、実に豪華。ロナウド、ロナウジーニョ、カカ、ベンチにもロベルト・カルロスやカフーがおり、とんでもないタレント集団である。
また、当時のジーコジャパンもレジェンドが勢揃いしている。控えを含め、中田英寿、中村俊輔、稲本潤一、小野伸二、遠藤保仁らが名を連ね、特に中盤の充実ぶりが際立つ。
では、それぞれの20年前と今日のメンバーを比較した際に、どんな傾向が見えてくるのか。日本サッカーを熟知するブラジル人記者、チアゴ・ボンテンポ氏に見解を求めた。
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――日本は昔から中田英寿や中村俊輔をはじめ、中盤のタレントが揃っていますよね。それに比べ、ストライカーはやや寂しく感じます。
「そうだね、その黄金世代の時は中盤にすごくタレントがいた。ただ、守備的には今の世代はもっともっと優れていると思う。まあ、タレント力という観点で言えば、ナカタとナカムラの方が上かな。
そして20年前の代表と今の代表を比べたら、多分ナカタだけが今の代表に入れる。ナカムラも大好きな選手だったけど、足りない面もある。
(元日本代表監督のフィリップ・)トルシエのコメントが印象的だ。彼の時代、フランスに親善試合で大敗した時、『ナカタだけがフランス人選手と同じレベルだった』と言っていた。今の代表はほとんどの選手がそのレベルに近い。誰が相手でも戦える。戦術的だけでなく、フィジカル的でも戦える。
トルシエによると、今の日本代表は『22人のナカタがいる』。それが前の世代との一番の違いだと思う。今の日本代表選手は世界と戦えるレベルになった」
――2006年のブラジル代表メンバーはどう評価しますか?
「ブラジルの2006年代表は、史上最強の70年代表と同じぐらいのレベル。ロナウドとロナウジーニョとアドリアーノとカカ、この前線の4人がいて、サイドバックのカフーとロベルト・カルロス。ミッドフィルダーにはジュニーニョがいた。肩を並べるのは70年代と82年だけ。
でも、その20年前のブラジル代表は、天才がたくさんいたけど、チームとして失敗した。多分一番がっかりしたブラジル代表だ。ロナウドはもう太っていて、トレーニングキャンプはパーティーばかりで、そんなに真面目に準備していないという批判があった。だからそのワールドカップ後にドゥンガが監督に就任して、全てが変わって、軍隊みたいになった」
――今日のセレソンにおいて、一番のタレントと言えるヴィニシウス・ジュニオールが、もし2006年のメンバーの中にいたら、スタメンで出られると思いますか?
「うーん...でも誰の代わり?(笑)あの時に一番強力だったのは前の選手で、4人もいて、さらにロビーニョもいた。あの時のロビーニョはすごく活躍していた。でも多分、アドリアーノは4人の前線の選手の中で、ドイツ・ワールドカップで一番がっかりした選手かな。アドリアーノの代わりに、今のヴィニシウスが出ることはできたと思う」
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想像、妄想は尽きない。ただあくまで、真っすぐに目を向けるべきは、今日のメンバーだ。「歴代最強」の呼び声が高い森保ジャパンは、稀代の名将カルロ・アンチェロッティが率いる王国を撃破し、いまだかつて見たことがない「最高の景色」の目撃者となれるか。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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