スポニチ

写真拡大

 ◇練習試合 日本2−1U-19日本(2026年6月7日)

 11日(日本時間12日)開幕のW杯北中米大会に臨む日本代表は7日、メキシコ・モンテレイでU―19日本代表と完全非公開で練習試合(35分×4本)を行い、2―1で勝利して事前合宿を打ち上げた。DF冨安健洋(27)のアシストからFW塩貝健人(21)にA代表“1号”が生まれ、攻守の切り札が結果を残した。2、4本目終了後にはPK戦を実施して1勝1敗。8日にベースキャンプ地の米テネシー州ナッシュビルに移動する。

 「守備の切り札」が完全復活にまた一歩、近づいた。報道陣は会場にすら入れず、厳戒態勢が敷かれたU―19との練習試合。終了後、別会場に移動して取材に応じた森保監督は、冨安がこの日最長の計70分間プレーしたことを明かした。4本目には自陣からDFラインの背後を突くロングボールを配球。一気に局面を変え、塩貝の得点を演出した。

 負傷明けの懸念を拭い去った。約2年ぶりの国際Aマッチとなった先月31日のアイスランド戦は、先発して後半38分に退くまで83分間出場。2週連続で約70分以上プレーしたのはアヤックスでの3月中旬以来だ。近年は度重なるケガに悩まされ、クラブでは練習を重ねながら慎重に段階を踏み、W杯に照準を合わせてきた。

 「彼の復帰の過程は常にメディカルを通して把握してきた。疲労を取りながら最後にコンディションを上げていくのは、今のところ想定通りになっている」。森保監督も順調な歩みであることを強調。長期離脱からの復帰途上であっても、冨安には揺るぎない信頼を置いてきた。事前合宿中のミニゲームでは、FW上田をデュエルで吹き飛ばす一幕も。「継続して練習できていることがプラス」と存在感は高まるばかりだ。コンディション次第では時間限定の投入が想定されていたが、ここに来て初戦オランダ戦の先発も現実味を帯びてきた。

 「攻撃の切り札」はその冨安のアシストから初得点を決めた。快足を飛ばした塩貝が、GKとの1対1を冷静に制した。代表デビューした3月のスコットランド戦は途中出場で決勝弾をアシスト。最終テストでも一発回答で応え、持ち前の勝負強さを発揮した。

 南野、三笘の選外で攻撃陣は駒不足。18年ロシア大会のMF本田圭佑、22年カタール大会のFW浅野拓磨のように、後半から投入された切り札は日本を救うゴールを決めてきた。「僕はピッチ内で証明するタイプ。得点という結果で見せていけたら」。ギラギラ感むき出しの21歳が、7日後に迫る本番へ大きな弾みをつけた。