《小6息子を自転車の後ろに乗せ》「生活保護を好まなかったのか…」小6息子を絞殺した66歳父親の“献身的な素顔”と“深い孤独”、父子の送り迎え姿に「そろそろ限界だべな」と近隣住民が語ったワケ
合鍵で開けられた密室のアパート。そこに並べられた2枚の布団の上で、小学6年生の我が子(11)は息絶え、66歳の父親は意識が朦朧とした状態で発見された。妻と死別して10年──。
【写真を見る】容疑者が住んでいた築30年・2DKのアパート、息子を後ろに乗せて送り迎えしていたママチャリ
「お金がなく、息子をひとり残せなかった」
そう供述する父親は、なぜただ1人の家族をその手にかけるという悲惨な結末を選んだのだろうか。
近隣住民が目撃していた「小6の息子を自転車に乗せて送迎する」という日常の姿から、父親の献身的な素顔と、誰にもSOSを出せなかった孤立に迫る。【前後編の後編。前編から読む】
親子と同じマンションに住む人物がこう振り返る。
「引っ越してきたのはここ1〜2年のことだと思います。挨拶を交わすくらいの関係でした。父親もお子さんも、きちんと挨拶される方でトラブルも特にないです。
玄関の前に停まっている自転車にお子さんを乗せて、いつも学校の送り迎えをしてるようでした。行きは7時〜8時台で、帰りは16時くらいによく見かけたかな。でもお子さん小学校6年生でけっこう大きいでしょう。『もうだいぶ大人なのに、自転車で送り迎えするなんてよっぽど心配なのかな。でもそろそろ体格的にパンパンだし(ふたり乗りは)限界だべな』と思っていました」
「千葉県道路交通法施行細則」によれば、自転車の幼児用座席に子どもを乗せられるのは、小学校就学まで。仮に小学校入学後の児童とふたり乗りをすると"積載制限違反"となり、ことし4月から導入された「交通反則通告制度」においては反則金3000円支払いの対象にもなり得る。
容疑者が息子の送り迎えをしていた背景には、なんらかの事情があったのだろうか。
亡くなった男児の1学年下の孫をもつという男性はこう語る。
「あそこのお子さんは軽度の障がいをお持ちだと聞きました。どうやら引っ越してくる前に通っていた小学校に通学し続けているようです。支援学級の子らしいですが、みんなと同じレベルで勉強できるくらいだったそう。
普通はあれくらい大きくなった子を自転車で送り迎えはしないですから、お父さんは息子さんをとても心配し、気を遣っていたのではないでしょうか」(近隣住民の60代男性)
男性はこう嘆いた。
「遺体が発見された翌日から3日くらい立て続けに警官やら鑑識やらがきて、捜査をしていました。規制線がなくなったのは、昨日のことです。
生活に困っていて、道連れにしようとしたという話ですが、生活保護とか好まなかったのでしょうか。忍びない事件ですよ。相談できる場所さえあれば、こんなことにはならなかったんじゃないかな……」
ひとり残された吉伊容疑者はいま、なにを思うのか──。
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