得票同数・くじ引きで当選した神栖市長、県選管が「当選無効」裁決…「まんじゅうや」など無効票と判断
得票同数の末、くじ引きで当選者が決まった昨年11月の茨城県神栖市長選を巡り、県選挙管理委員会は28日、現在の木内敏之市長の当選を無効とする裁決を行った。
くじ引きで決まった市長選で当選無効の判断が出るのは異例。県選管によると、不服があれば、裁決の告示後30日以内に高等裁判所に訴訟を起こせる。訴えない場合は失職し、くじ引きで敗れた前市長・石田進氏の当選が決まる。
昨年11月9日に投開票された市長選では、新人だった木内氏と現職だった石田氏の得票が1万6724票で並び、くじ引きで木内氏の当選が決まった。その後、石田氏陣営が市選管に異議を申し立て、市選管が公開で票を再点検したものの結果は変わらなかった。
ただ、木内氏の有効票の中には、「まんじゅうや」「だんごさん」という票があった。木内氏の親族が市内で営む和菓子メーカー「木内製菓」の存在を根拠に有効と判断されたとみられるが、石田氏陣営は「通称として広く認められたものではなく、無効票として扱うべきだ」と主張。県選管に当選無効の審査を申し立て、3月21日、両陣営が立ち会う中、票の「再々点検」が行われた。
県選管は「『だんご』、『まんじゅう』が木内製菓の商品として認知されているが、『だんごさん』『まんじゅうや』が木内氏の通称として広く使用されているとは認められない」と判断し、2票を無効票とした。また、石田氏の有効票にも無効票1票があったとし、木内氏1万6722票、石田氏1万6723票とする裁決を出した。
裁決を受けて、木内氏は「木内製菓という実家に生まれ、生まれる前からまんじゅうやのせがれ。納得のいかない判断だ。直ちに高等裁判所に訴訟を起こしていきたい」と語った。
