大阪市内・阪南・北摂でパチンコホールを展開していた「アサヒグループ」の旭金属熱錬[大阪]が破産へ
ピーク時にはグループでパチンコホール11店舗を展開していた
旭金属熱錬(株)(TDB企業コード:580233051、資本金3200万円、大阪府大阪市住之江区中加賀屋3−13−4、代表南武志氏、従業員60名)は、8月30日に事後処理を崔勝弁護士(大阪府大阪市北区西天満5−1−9大和地所南森町ビル9階、ミネルヴァ法律事務所、電話06−4709−1233)ほか1名に一任、自己破産申請の準備に入った。近時はグループ再編を進めていたが…
しかし、それ以降は改正風営法に基づく出玉性能制限機種(いわゆるパチスロ5号機)への切り替えに端を発する業界不振の影響に加え、同業他社との顧客争奪戦の激化などで収入高は減少傾向で推移。グループ全体で抱えていた有利子負債の返済が重荷になり資金繰りも悪化していた。さらに2020年以降は新型コロナウイルスの影響で一時休業を余儀なくされたうえ、その後の来店客数も低調に推移。グループ全体では不採算店舗の閉鎖や経営権の譲渡を実施するほか、2022年5月にはグループ7社を吸収合併するなどで合理化を進めていたが、同年7月末には所有不動産に対し債権者から仮差押えが登記されるなど、ひっ迫した資金状況を露呈。事業継続は困難と判断し、今回の事態となった。負債は現在調査中。2021年6月期(決算期変更)末時点で約31億8500万円だが、その後に店舗閉鎖・売却やグループ再編を実施しており、大きく変動する可能性がある。
なお、代表を兼務しているグループ数社に関しても、一部は同弁護士が債務整理を受任しており、自己破産または民事再生法適用の申請を検討するとしている。