吉本所属の川島明が“中立”的な感覚でいられるワケ

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タレントの伊集院光(54)が13日放送のラジオ番組『SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜』(TOKYO FM)にゲスト出演し、パーソナリティの麒麟・川島明(43)がMCを務める番組に安心して出演できる理由を語っている。これは吉本に所属していない芸人にとっては、誰もが頷ける意見なのではないだろうか。

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かつてサンミュージック所属のメイプル超合金・カズレーザー(38)とぺこぱ・松陰寺太勇(38)が、ラジオ番組で“吉本の壁”について語ったことがある。大勢の芸人がひな壇に並ぶトークバラエティ番組では、吉本芸人同士で盛り上がり「なかなか入っていけない時がある」と松陰寺は悩んでおり、カズレーザーに相談に乗って欲しかったという。吉本の芸人らが売れていない劇場時代のエピソードなどで結構盛り上がるところには「もう入っていけない」と松陰寺が言うと、「もう無理ですよね、MCが吉本の人だった場合は100%無理」とカズレーザー。MCがそれを求めているから、まずは先輩の芸人が振ったエピソードがウケて、それに後輩芸人は先輩が知らなかったエピソードを付けたりしてさらにウケる。「それは鉄壁のガードというか」「こればっかりは人海戦術なので、どうにもならない」とカズレーザーはとうに諦めている様子だった。

ホリプロ所属の伊集院光も「吉本あまりに結束が強すぎて」と『SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜』で話している。頑張って先輩をフォローしよう、後輩を頑張らせようといった縦の関係性が強過ぎて「俺ら吉本外の人間からは、“吉本トライアングルに入れねぇよ”みたいなことが本当にある」と、カズレーザーらと同じ見方をしている。特に吉本芸人がMCの番組の場合、贔屓しているわけではないだろうが場を盛り上げるために身内に話を振るのは仕方がないと伊集院も割り切っているようだ。

しかし「川島君はお笑いの他事務所だろうが、アイドルだろうが、いくねっていう。ちゃんとしてるねっていつも思ってる」と、川島明がMCのバラエティ番組には安心感があるという。すると川島は、自分が大阪で活動していた頃に人見知りの性格から先輩に可愛がってもらえず、吉本特有の団体芸になかなか溶け込めなかったと明かした。この体験から東京に活動拠点を移して数多くのバラエティ番組のMCを務めるようになっても、“中立”的な感覚で他の事務所の芸人にも接することができるらしい。

川島がMCを務める2021年春からスタートした情報バラエティ『ラヴィット!』(TBS系)にも、吉本以外の事務所に所属する芸人が多数登場する。特に若手の東京ホテイソン、宮下草薙らレギュラー陣や、複数回ゲスト出演しているモグライダー、真空ジェシカを自身のラジオ番組『ブレインスリープ presents 川島明のねごと』(TBSラジオ)に招き、この時のやり取りが『ラヴィット!』のスタジオで活かされていることも多い。同番組の“お笑い芸人が多数出演するバラエティ色強めの方向性”は川島が強く望んだものであり、それを支持する視聴者が確実に増えている。
(TechinsightJapan編集部 みやび)