リトアニア産ビールメーカー、中国から注文取り消し 台湾市場に注力へ
ヴォルファスエンゲルマンは2020年に台湾に進出。1年目の販売高は約8000リットルだったが、2021年には18万リットルにまで大きく伸びた。昨年12月に台北で開かれた総合食品見本市「FOOD TAIPEI 2021」でも多くの業者から関心が寄せられ、好評を得た。インターネット上の口コミでも台湾の消費者からの評価は非常に高いという。
台湾の消費者が同社のビールをこぞって買い、高い評価を寄せる一方で、中国でのレビューは低評価で埋め尽くされた。
昨年の夏の終りごろ、同社には中国のパートナーから「リトアニアはいったいどうしたんだ」との問い合わせが突然寄せられた。その時、中国のネットやメディアでの同社製品に対するコメントは批判的なものだらけで、リトアニア製商品はボイコットされていた。小売業者は入荷をためらい、同社は同10月、「年内の注文をすべてキャンセルする」との通知を中国側から受けた。
同社は約7年前に中国に進出。2020年の販売高は70万リットル、昨年は120万リットルに達した。今年の目標は当初、200万リットルに設定していたが、今となっては中国市場の先行きは見通せない状況になっている。
同社のCEOを務めるMarius Horbačauskas氏は「お客様は私達を愛してくれます。だから私たちも彼らに愛を伝えないといけません。この愛は私たちの商品に表れているのです」と語る。
もし台湾の消費者がSNS(交流サイト)や各レビューサイトで同社のビールに対する感想をこぞって投稿してくれれば「大きな励みになります」とHorbačauskas氏。そうなれば、台湾市場に対し「何か特別なこと」をしようと社内でより活発に考える契機にもなるのだと話した。
(陳韻聿/編集:名切千絵)
