折り畳みスマホが2年で半額まで下がる! 2022年こそ、折り畳み元年がやってきそう
OPPOが12月に発表したスマートフォン「Find N」は、開くと7.1インチ、閉じると5.49インチになる折り畳みディスプレイを搭載した製品だ。
チップセットはSnapdragon 888を搭載し、カメラはソニー製IMX766センサーを採用した5000万画素、さらにディスプレイは折り目のない美しい仕上げで高い満足度を得られる。
OPPO Find N。折り目のないディスプレイを採用している
OPPOは、いまや世界のスマートフォン出荷量シェアで常時5位以内に入る大手メーカーとなった。
2020年には折り畳みのさらに先を行く巻取り式ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「Find X 2021」も発表している。
巻取り式ディスプレイのスマートフォンはLGが製品化を断念している。商用化はまだ先のようだが、OPPOだけが実際に動く製品を発表している。
一方、折り畳みのFind Nは、巻き取り式などを含む次世代スマートフォンまでのつなぎとなるポジションだ。OPPO以外にも、大手メーカーとしてはサムスン、ファーウェイ、シャオミが折りたたみスマートフォンをリリースしており、これらに次ぐ4番手として製品化されたスマートフォンだ。
Find Nの最大の特徴は、ズバリ販売価格だ。
中国での価格は7699元、約14万円だ(メモリ8GB、ストレージ256GBモデル)。
10万円を超える価格は高価ではあるが、iPhoneなどの他社のハイエンドモデルと同等の価格付けだ。
また他社の折り畳みスマートフォンは、20万円を超える製品が多く、Find Nは折り畳みスマートフォンとしては破格と言える価格設定で登場したのだ。
他社のハイエンドスマホと変わらぬ価格で折り畳みスマホが買える
サムスンが2019年に発表した最初の折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」は1980ドル、当時の為替レートで約21万2000円だった。
一方ファーウェイが2020年2月に発表した「Mate X」はGalaxy Foldより高性能ということもあり、2300ユーロ、約28万8000円で登場した。
両社はその後後継モデルを出すものの、2021年発売の「Galaxy Z Fold3 5G」が1799ドル、約19万9000円と若干安くなったが、まだ簡単に手がさせる価格ではない、
一方、過激な価格破壊を戦略とするシャオミは、2021年3月に9999元、約17万2000円の折り畳みスマートフォン「Mi MIX Fold」を発表し、価格を一気に引き下げた。
とはいえ17万円の価格は折り畳みスマートフォンとしては安いのだが、シャオミの製品としては高すぎたようで、ブレイクするには至らなかった。
約17万円のシャオミ価格でも、まだ折り畳みスマートフォンは特別な存在という存在から動かず、一般の消費者が購入を検討する製品までには至っていなかった。
そこでサムスンは、縦に折りたたむスタイルの「Galaxy Z Flip3 5G」を999ドル、約11万円で販売している。
この約11万円という価格は、折り畳みスマートフォンの中では安価であり、縦折り式を先に普及させようとしているようだ。
実際にGalaxy Z Flip3 5Gは各国で好調な販売を示しているという。
やはり10万円ちょっとの価格なら、折りたたみスマートフォンも購入候補として他社のスマートフォンとの比較対象になるのである。
OPPOのFind Nは横折り式のスマートフォンながら、Galaxy Z Flip3 5Gのように価格が高いから購入をあきらめていた層から大きな注目を集める価格設定にしているのだ。
「ファーウェイの半額以下」
「シャオミより安い」
これだけで、中国での消費者の購買欲を一気に引き上げることに成功している。
Find Nはなんと中国の予約販売初日に最初のロットが秒速で完売した。
また中古市場でも、2倍弱の価格でも取引されていう。
OPPOのFind Nは、折り畳みスマートフォンは価格をこれまでの半額としたことで、一気に話題の製品に躍り出てきたのだ。
OPPOのスマートフォンは、現在、
・十分な性能を持ったAシリーズ
・メインモデルのRenoシリーズ
・フラッグシップのFind Xシリーズ
この3シリーズを展開しているが、アップルやサムスンに対抗できるまでの製品はなかなか生み出せてこなかった。
折り畳みスマートフォンであるFind Nは、
・アップルがまだ未投入のカテゴリの製品
・サムスンの製品より安く、性能も高い
このことから、両者の上位モデルの対抗機に十分なれる要素を持っている。
Find Nが世界市場で展開を続ければ、
OPPOの知名度、ブランド力は、さらに高まるだろう。
Find Nの販売は、今のところ中国のみとなっているだけに、
日本にも、是非、投入してほしいものだ。
OPPOのスマホの「顔」となりブランド認知度も高まるだろう
いまや大手となったOPPOが、折り畳みスマートフォンの価格を2年で半額以下に下げたことは、今後他社から出てくる折り畳みスマートフォンの価格設定に大きな影響を与えるだろう。
2022年は、サムスンやシャオミから、OPPOに対抗する新型が出てくるはずだ。
それは、今よりもさらに安くなり、誰もが購入を検討する製品となるかもしれない。
執筆 山根康宏
チップセットはSnapdragon 888を搭載し、カメラはソニー製IMX766センサーを採用した5000万画素、さらにディスプレイは折り目のない美しい仕上げで高い満足度を得られる。
OPPO Find N。折り目のないディスプレイを採用している
OPPOは、いまや世界のスマートフォン出荷量シェアで常時5位以内に入る大手メーカーとなった。
2020年には折り畳みのさらに先を行く巻取り式ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「Find X 2021」も発表している。
巻取り式ディスプレイのスマートフォンはLGが製品化を断念している。商用化はまだ先のようだが、OPPOだけが実際に動く製品を発表している。
一方、折り畳みのFind Nは、巻き取り式などを含む次世代スマートフォンまでのつなぎとなるポジションだ。OPPO以外にも、大手メーカーとしてはサムスン、ファーウェイ、シャオミが折りたたみスマートフォンをリリースしており、これらに次ぐ4番手として製品化されたスマートフォンだ。
Find Nの最大の特徴は、ズバリ販売価格だ。
中国での価格は7699元、約14万円だ(メモリ8GB、ストレージ256GBモデル)。
10万円を超える価格は高価ではあるが、iPhoneなどの他社のハイエンドモデルと同等の価格付けだ。
また他社の折り畳みスマートフォンは、20万円を超える製品が多く、Find Nは折り畳みスマートフォンとしては破格と言える価格設定で登場したのだ。
他社のハイエンドスマホと変わらぬ価格で折り畳みスマホが買える
サムスンが2019年に発表した最初の折り畳みスマートフォン「Galaxy Fold」は1980ドル、当時の為替レートで約21万2000円だった。
一方ファーウェイが2020年2月に発表した「Mate X」はGalaxy Foldより高性能ということもあり、2300ユーロ、約28万8000円で登場した。
両社はその後後継モデルを出すものの、2021年発売の「Galaxy Z Fold3 5G」が1799ドル、約19万9000円と若干安くなったが、まだ簡単に手がさせる価格ではない、
一方、過激な価格破壊を戦略とするシャオミは、2021年3月に9999元、約17万2000円の折り畳みスマートフォン「Mi MIX Fold」を発表し、価格を一気に引き下げた。
とはいえ17万円の価格は折り畳みスマートフォンとしては安いのだが、シャオミの製品としては高すぎたようで、ブレイクするには至らなかった。
約17万円のシャオミ価格でも、まだ折り畳みスマートフォンは特別な存在という存在から動かず、一般の消費者が購入を検討する製品までには至っていなかった。
そこでサムスンは、縦に折りたたむスタイルの「Galaxy Z Flip3 5G」を999ドル、約11万円で販売している。
この約11万円という価格は、折り畳みスマートフォンの中では安価であり、縦折り式を先に普及させようとしているようだ。
実際にGalaxy Z Flip3 5Gは各国で好調な販売を示しているという。
やはり10万円ちょっとの価格なら、折りたたみスマートフォンも購入候補として他社のスマートフォンとの比較対象になるのである。
OPPOのFind Nは横折り式のスマートフォンながら、Galaxy Z Flip3 5Gのように価格が高いから購入をあきらめていた層から大きな注目を集める価格設定にしているのだ。
「ファーウェイの半額以下」
「シャオミより安い」
これだけで、中国での消費者の購買欲を一気に引き上げることに成功している。
Find Nはなんと中国の予約販売初日に最初のロットが秒速で完売した。
また中古市場でも、2倍弱の価格でも取引されていう。
OPPOのFind Nは、折り畳みスマートフォンは価格をこれまでの半額としたことで、一気に話題の製品に躍り出てきたのだ。
OPPOのスマートフォンは、現在、
・十分な性能を持ったAシリーズ
・メインモデルのRenoシリーズ
・フラッグシップのFind Xシリーズ
この3シリーズを展開しているが、アップルやサムスンに対抗できるまでの製品はなかなか生み出せてこなかった。
折り畳みスマートフォンであるFind Nは、
・アップルがまだ未投入のカテゴリの製品
・サムスンの製品より安く、性能も高い
このことから、両者の上位モデルの対抗機に十分なれる要素を持っている。
Find Nが世界市場で展開を続ければ、
OPPOの知名度、ブランド力は、さらに高まるだろう。
Find Nの販売は、今のところ中国のみとなっているだけに、
日本にも、是非、投入してほしいものだ。
OPPOのスマホの「顔」となりブランド認知度も高まるだろう
いまや大手となったOPPOが、折り畳みスマートフォンの価格を2年で半額以下に下げたことは、今後他社から出てくる折り畳みスマートフォンの価格設定に大きな影響を与えるだろう。
2022年は、サムスンやシャオミから、OPPOに対抗する新型が出てくるはずだ。
それは、今よりもさらに安くなり、誰もが購入を検討する製品となるかもしれない。
執筆 山根康宏