犯人を捕まえるサンタクロースの正体は警察官だった(画像は『Riverside Police Department 2020年12月11日付Facebook「HOLIDAY ENFORCEMENT PROGRAM NETS SEVERAL ARRESTS」』のスクリーンショット)

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日本で覆面パトカーの存在はよく知られているが、このほどアメリカで車泥棒を働いた男が覆面警察官によって逮捕された。警察官が当時、身元を隠すためにサンタクロースとクリスマスの妖精・エルフに扮していたことで多くの関心が集まった。『New York Post』『NBC Los Angeles』が伝えている。

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米カリフォルニア州にあるリバーサイド警察が今月11日、Facebookに投稿した写真が話題を呼んでいる。写真にはサンタクロースとエルフに扮した警察官の姿があった。

これは年末の時期に増加する万引や盗難を防止するため、同署による「介入するサンタ(Santa’s Intervention)」と呼ばれる作戦プログラムでの捜査中の写真だった。

このプログラムは同州にあるキャニオン・プラザ・ショッピングセンターで今月10日に行われ、サンタクロースとエルフに扮した警察官が小売店に潜入し見回りをしていた。

これにより商品をカートに入れたまま料金を支払わずに外へ出ようとした女1人と、万引き常習犯の男1人、そして55歳の男が1000ドル(約10万4000円)相当のレゴブロックを盗もうとして逮捕された。

3件の容疑者を逮捕してその日の捜査を終えようとした時、ショッピングセンターの駐車場で3人の不審な男が車を下見するように見回っていると通報を受けた。作戦プログラムに関わっている警察官が現場に向かうと、白いホンダ車を奪ってその場から逃走する男の姿があった。

その間に他の2人の男が逃走を図ろうとしたが、1人はエルフに扮した警察官にその場で逮捕された。そしてもう1人の男は2人の警察官が手錠をかけようとしたが抵抗して暴れたため、サンタクロースに扮した警察官が駆けつけて体当たりして男を地面に押し伏せた。

『New York Post』によると、この時の様子を撮影した人が「サンタさん! あの男を捕まえてください!」と声をあげていたそうだ。車を奪った男は逃走してしまったが後に車は乗り捨てられた状態で発見され、警察では容疑者の身元を既に特定しているとのことだ。

今回の作戦プログラムに関わっていたポール・ミランダ捜査官(Det. Paul Miranda)は、メディアに対して「捕まった2人の男は反省している様子でした。しかし私たちのサンタクロースは、現在2人を“悪い子リスト”に残したままにするかどうか考えている最中のようです」と話している。

その後の警察の発表によると、逮捕された2人のうち1人は釈放され、もう1人は違法薬物の所持と逮捕時に抵抗したために拘留されているという。

画像は『Riverside Police Department 2020年12月11日付Facebook「HOLIDAY ENFORCEMENT PROGRAM NETS SEVERAL ARRESTS」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)