今季ボローニャで素晴らしいパフォーマンスを披露している冨安 photo/Getty Images

写真拡大

今季ここまでイタリア・セリエAで9位と奮闘しているボローニャ。現時点で8位ヴェローナとの勝ち点差はわずか「1」、その上にいる7位ACミランとの差も「5」と彼らはまだ上を目指せる位置にいる。この調子を継続できれば2011-12シーズン以来となる一桁順位でのフィニッシュどころか、21世紀におけるクラブ最高順位(7位)の更新も可能性はあるだろう。

そんな奮闘するボローニャの原動力として、伊『fanpage.it』が注目する世代がある。それは1998年生まれの選手たちだ。同メディアは「ロドリゴ・パラシオ、ダニーロ、ガリー・メデルといった経験豊富な選手たちの活躍も見逃せなかったが、今季のスカッドにおいて彼らより注目すべきはこの若手たちだ」と、今季21歳と22歳を迎えた若手を絶賛している。

今回の特集で『fanpage.it』が賛辞を送った1998年生まれの選手はDF冨安健洋、MFニコラス・ドミンゲス、そしてFWムサ・バロウの3名だ。今冬加入し頭角を現し始めたドミンゲスに対しては“宝石”、前線の選手としてここまで6得点を記録しているバロウに対しては“(才能の)再確認”と、それぞれその活躍を表す言葉を送っている同メディア。では、冨安に対してはどのようなフレーズが与えられたのか。

それは“発見”。同メディアの冨安に対する評価はこの3名の中でも最高なようで、開幕前は世界的に無名だったサムライが今やチームの中心となったことに驚きを隠せないようだ。『fanpage.it』は今季の冨安について次のように綴っている。

「今季のボローニャで誰より目立っていたのは間違いなくトミヤスだ。1998年に生を受けたDFは昨年の8月に初めてボローニャのジャージに袖を通した。そしてピッチ上で決してあきらめなかった。我々にとって加入当初の彼は謎に包まれた選手だったと言えるだろう。しかし、今では攻撃時に披露する素晴らしいランニングや優れたリーダーシップで、見事にミハイロビッチのチームにおける定番となっている」

“堅守の国”イタリアにおいて、たった1年でその実力を周囲に認めさせた冨安。はたして、日本が誇る大型DFはこれからどれほどの選手に成長していくのだろうか。セリエAで躍動するサムライは周囲の予想を上回る速度で成長している。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

電子マガジン最新号は、「欧州サムライ伝説」第2章。2010年代に入り、多くの日本人選手が欧州へ羽ばたいた時代へ。香川真司、長友佑都、本田圭佑、岡崎慎司、長谷部誠ほか……。欧州で足跡を残したサムライたちの偉業を豊富な写真とともに振り返ります!

http://www.magazinegate.com/theworld/