マウスなど脳の深部を発光させ観察、理研が手法開発
発光とは、分子が酸化反応を行い、蓄えたエネルギーをある波長の光として放出することを指す。自然界ではホタルやオワンクラゲなどが、生体内で基質と酵素を反応させ発光している。これまでに人工の基質「AkaLumine」が開発されている。
マウスやマーモセットの脳の「線条体」と呼ばれる部分に、アデノウイルスを使ってAkaluc遺伝子を導入。基質であるAkaLumineを腹腔内から入れて発光量を調べると、強い発光シグナルを検出できた。マウスの場合、従来手法と比較して脳内の発光シグナルは1400倍強かった。
また、AkaLumineを含む水をマウスに摂取させて観察したところ、線条体からの発光シグナルが検出できた。注射や麻酔などを使わない非侵襲的な手法で、生体内の発光シグナルを検出することが出来た。
宮脇チームリーダーは「注射は動物にストレスを与える。AkaBLIでは、ストレスの影響を受けることなく、自然に近い脳の機能の観察ができる」と見ている。
