化学大手は“うれしい誤算”に惑わされず、高収益事業の育成に集中できるか
それらケミカル部門の営業利益は同45・9%増の486億円だった。高機能化学のほかアクリロニトリル(AN)など石化事業も市況高で増益に貢献。電池セパレーター(絶縁材)などエレクトロニクス部門の営業損益も同59億円改善して56億円の黒字に転換した。同社は上期の好業績を受けて、18年3月期連結決算業績予想も上方修正した。
総合化学各社は下期の石化市況を慎重に見ており、やはり高収益な付加価値型事業の出来が通期予想達成のカギを握る。
三菱ケミカルホールディングスはディスプレー材料やエンジニアリング樹脂など機能商品部門の通期コア営業利益(非経常的な損益を除いた営業利益)を前期比5・1%増の990億円と着実な成長を目指す。住友化学もディスプレー材料などの情報電子化学部門の通期営業利益を同2・0倍の210億円を見込む。
