【前園真聖コラム】第163回「ブラジル戦で見えた日本がやるべきこと」
ブラジルと日本の一番の差はどこだったか。それは「チームとしての意思統一」だったと思います。ブラジルの選手は守備の時に連動してボールを奪いにいき、チャンスと見るといろいろなポジションの選手が飛び出していってゴールを狙いました。攻撃でも守備でも、チームのスイッチが入ると全員が同じイメージを描くのです。
ワールドカップへの残り時間を考えると、この問題点を解決するのに新たな選手を呼んだり、新しい戦術を試したりすることは現実的ではありません。また、今の選手たちの技術レベルを上げるというのにも限界があります。
ならば、意思統一をもっと細かなレベルから構築していくことのほうが実現性があると思います。どこでボールを奪うのか。どうやってカバーして、どうやってフォローするのか。タイミングとイメージが同じという選手が増やしていくことこそ、日本がやらなければならないことでしょう。
また、日本には個人で状況を一変させるクオリティを出せた選手はいませんでした。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司という今回外された選手たちに代わる選手はいなかったのです。僕は改めて、本田、香川、岡崎の3人は代表に必要だと感じています。
ブラジル戦の反省を踏まえ、ベルギー戦ではリスクを取ってでも自分たちの100パーセントをぶつけてほしいと思います。ブラジル戦では持てなかった期待感――何かやってくれるんじゃないかという見ている人たちをワクワクさせる気持ちを、ベルギー戦では持てるような溌剌としたプレーを期待しています。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。
