シードコンタクト、自動化で“純国産”をアピール
新棟は主に1日使い捨てソフトコンタクトレンズを生産。中でも96枚入りなど売れ筋商品を生産する予定だ。2019年3月期には新棟で月1000万枚の生産体制を確立し、生産量は現行比3割増の同4250万枚に高まる。1日使い捨てレンズの販売が好調な中、中期的な生産能力を確保する狙いだ。
また、検査や梱包といった後工程でも自動化に取り組む。「まだまだ効率化できるところがある。人から機械への置き換えを追求する」(技術部)方針だ。
鴻巣研究所は07年に設立した。新棟は3号棟であり、使い捨てレンズの需要増とともに、07年に1号棟を、14年に2号棟を完成し、能力を増強してきた。
新棟は能力増強だけでなく、工場全体の効率化も視野に入れる。1号棟は遠近両用や乱視用、2週間タイプや輸出品など4877品目を手がける“多品種少量生産拠点”だ。一方、2号棟が手がけるのは96枚入りなど売れ筋商品を中心とする62品目で“超大量生産拠点”だ。
新棟の稼働により、1号棟で製造するロットの大きい製品を新棟に移すとともに、1号棟は小ロット品や成長が期待される輸出品などの生産を増やす。「余力を生み出すことで多品種少量への対応を高める」(同)。
新棟では現在開発中の新素材を使った次世代品も生産する予定。現在の効率を高めた生産手法を新製品にも生かすことで、既存品からの置き換えを速やかにしたい考えだ。
コンタクトレンズ市場は競争も熾烈(しれつ)だ。同社は国内メーカーとして「日本人に合ったデザインやニーズをすぐに反映できる」(同)という自負がある。国内拠点の自動化・省人化でコスト競争力を高めるとともに、ニーズに柔軟に対応する“小回りの良さ”にも磨きをかける。
