山田哲人

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3日放送、フジテレビ「S-PARK」では、東京ヤクルトスワローズ山田哲人にインタビュー。順風満帆に見えるキャリアを送るアスリートが、常に不安を抱えていると語った。

今年のキャンプでは「練習量がすごかったから、その分初心に帰れた」という山田。限界まで追い込むことで、過去の自分を思い出し、「調子が悪くなってきたらこういうことも試してみようかな」など、自分の引き出しを増やすことができたという。

山田は映像や鏡を見て打撃をチェックしており、同僚の原樹理によれば、移動中もYouTubeで動画を確認しているそうだ。山田は「先に感覚で入って、そこから『なんでいいんだろう』」と、良い打球が飛んだときに振り返ることで物にしていくやり方と明かした。

それだけ取り組んでいても、不安はぬぐえないという。一足先にキャンプインした時も、山田は「野球のことを考えたくないけど、考えざるを得ない」と口にしている。山田は「不安のほうが全然強い。やりたくない。怖い」とコメント。結果を出せるかどうか、重圧を感じると吐露した。

それは「どれだけ練習しても絶対に不安」なほどで、「野球やりたくない。のびのびやりたい。のびのび野球」とまで話すほど。「自分の結果が見えた時とか、チームの順位が決まってきた時」など、9月のシーズン終盤まで、不安が解消されることはないと述べた。

それでも、話が東京五輪に及ぶと、山田は「出たい」と明言。「自分が28歳で、いわゆる一番良い時。しかも東京で五輪がある。すごいこと。なかなかないでしょ」「活躍しないと選ばれないし、結果がすべてだと思うので、今年も来年も結果にこだわってやりたい」と意気込んだ。

少年時代は水泳や柔道など、野球以外の競技もしていた山田は、五輪は特別な大会と感じているようだ。アスリートがメダルをかじる様子も見ていたとし、自身も金メダルを獲得したら「かじる」と宣言。原に「目指そう、一緒に」と呼びかけた。

「何でも聞いていい」とインタビューに臨んだ山田だが、メジャー挑戦について「シークレット」と回答。松井稼頭央にあこがれていた明かし、インタビュアーから「ということは、メジャーリーグは…」と再度振られても、笑顔で「シークレット」とはぐらかした。