ナオミ・クリッツァーは1999年から短篇を発表しはじめたというから、キャリアとしてベテランと言ってよかろう。2015年の「報酬は猫の写真で」(本書にも収録)が、ヒューゴー賞およびローカス賞を受賞、ネビュラ賞の最終候補にもあがるという高評価で一躍脚光を浴びた。これ以降、いずれかのSF賞の候補に彼女の名前があがらない年はないほどの活躍ぶりだ。本書は、SF賞の受賞作、もしくは最終候補に残った作品ばかり六篇を