中国メディアの好奇心日報は18日、大阪道頓堀にあるグリコ社のネオン看板について紹介する記事を掲載し、「日本にはグリコのネオン看板以上にお金を生み出すロゴマークは存在しないのではないか」と論じた。(イメージ写真提供:(C)ferwulf/123RF.COM)

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 中国メディアの好奇心日報は18日、大阪道頓堀にあるグリコ社のネオン看板について紹介する記事を掲載し、「日本にはグリコのネオン看板以上にお金を生み出すロゴマークは存在しないのではないか」と論じた。

 記事はグリコのネオン看板について「もはやただのロゴではなく、大阪のランドマークの1つであり、大阪を訪れた人は皆がグリコのネオン看板を見るために道頓堀を訪れるほど」と紹介、極めて大きな広告効果を持つ大阪の象徴となっているとの見解を示した。

 続けて、グリコのネオン看板が2014年秋に向けてリニューアルが行われることを紹介、さらに「グリコの新電光看板」による1年目の経済効果が291億円に達するという関西大学の宮本勝浩教授による試算を伝えた。

 宮本教授の試算では、経済効果のうち周辺の商店街で76億円、百貨店では20億円の消費が生まれ、さらにグリコの関連商品の売り上げが39億円増加するという。

 間接的な波及効果も含めると、「グリコの新電光看板」が291億円もの経済効果をもたらすとの試算について、記事は「もはやただのロゴマークなどではなく、日本にはグリコのネオン看板以上にお金を生み出すロゴマークは存在しないのではないか」との見方を示した。

 続けて、阪神大震災を経験したグリコが2011年3月の東日本大震災後に節電協力のためネオン看板を消灯したことを紹介、「大阪は被災地ではなかったため電力不足の影響はなかったが、グリコは東日本大震災を“対岸の火事”とみなすことはなかった」と伝え、「今やランナーのネオン看板は大阪人だけでなく日本人の精神的象徴でもあるのだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)ferwulf/123RF.COM)