モンゴル伝統の夏の祭典、甘粛で開催…男の遊びで「絶技」披露
中国内陸部、甘粛省の粛北草原で3日、モンゴル民族伝統の夏の競技会「ナーダム」が始まった。主な競技は競馬、ブフ(モンゴル相撲)、弓矢で、「男の3つの遊び」と呼ばれる。写真の馬術の披露を中国新聞社は「馬上の絶技精彩絶倫」と絶賛した。(写真は「CNSPHOTO」提供)
モンゴル民族が居住する主な国はモンゴル国、中国、ロシア連邦ブリヤート共和国だ。人口では中国領内が600万人弱と最も多く、モンゴル国の287万人、ブリヤート共和国の約100万人と続く。ただし、中国領内のモンゴル民族には、母語としてモンゴル語を話せなくなってしまった人もかなりいる。
中国国内におけるモンゴル民族の最大の居住地は内モンゴル自治区だが、黒龍江・遼寧・吉林の東北3省、甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区などにも相当数のモンゴル民族が居住している。
「ナーダム」は夏の祭典だが、それぞれの土地で草原の状態が最もよい時期を選ばれるので、開催日が固定しているわけではない。甘粛省は中国国内のモンゴル人居住地域としては比較的西にある。同地で開催された「ナーダム」は「中国西部ナーダム大会」の名称で、3日から5日までの期間となった。
「ナーダム」の中で最も重要な競技は「競馬」、「ブフ」、「弓矢」で、「エリン・ゴルバン・ナーダム(男の3つの遊び)」と呼ばれる。古い時代から「力と技、知恵を鍛える戦士育成のための競技」として重視されてきた。競馬と言っても「ギャンブル性」があるわけではなく、メーンの競技は体重の軽い少年少女が騎手になっての、場合によっては30キロメートル程度におよぶ耐久レースだ。
写真は馬術の披露。青年2人による「人馬一体」となった演技を、中国新聞社は「馬上の絶技精彩絶倫」と、手放しで絶賛した。「絶技」、「精彩」、「絶倫」ともに、中国語では「優れたパフォーマンス」を形容する際によく使う言葉。「絶倫」の原意は「群を抜いた様子」。「倫」はこの場合、「同列に並ぶ仲間」を指す。(編集担当:如月隼人)
