【セルジオ越後コラム】システム論に意味はない
この試合の一番のポイントは、まずコンディションの部分だろう。最終予選でいいスタートダッシュを切るために、この試合でベストな形に近づける必要がある。シーズンが終わった海外組と、シーズンまっただ中の国内組。そのバラつきをチームとして整えなければならない。
もう一つ、見どころとしてあげられているのが、3─4─3だ。先日国内組だけで行われた合宿でも試したという。しかしこれに関しては、僕はまったく意味がないと思っている。合宿したメンバーと、今回招集されるであろうメンバーはまったく違う。ザッケローニは本番で使わないメンバーでこのシステムを試すことが多いが、そこに果たしてどれだけの成果があるのかな。
もっと言うと、3─4─3は話題を提供するためのポーズにすら思える。日本人はとかくわかりやすい見出しが大好きだ。そして、システム論という名の、サッカーを数字で語ることも好きだ。なんだかわからないものを、なんとか自分たちの理解の範疇に収めようとして、とりあえず数字にしてわかりやすくしているようにしか思えない。
世界中のどの国が、システムどうこうでサッカーを語っている? システム論はサッカーをわかりやすくするかもしれないが、まったくその本質を捉えていない。サッカーというのはもっとシンプルなものだよ。
たとえば先日奇跡的な逆転勝利で優勝を果たしたマンチェスター・シティの試合はどうだったか。システムもくそもないよね。ゴールを取らなければいけないから前に出る、逃げ切ろうとするから後ろに引く。つまり、流れによってシステムなんてものはいかようにでも変わる。数字はあくまでスタートポジションにすぎないよ。
サッカーは相手があるスポーツだ。「ザックジャパン、3─4─3をどうこう」っていう見出しは、もうたくさんだね。
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サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。