中国新聞社は8日、浙江省温州市のトップが先日同市内の汚染河川を視察した際「環境局長が川で泳いで汚染対策の成果を示せ」と発言、ネット上で喝采を浴びたことを伝えた。

 同市内を流れる温瑞塘河は、現地住民に「母なる川」と呼ばれるほど重要な水源だが、1980年代以降の経済発展により水質悪化が深刻化。歴代の行政府が汚染対策を掲げたものの、一向に効果があがらなかった。

 同市トップの陳徳栄・同市共産党委員会書記は先日温瑞塘河を視察した際、管理部門が上げるデータではなく「環境保護局長が川で泳いで、河川汚染対策がうまくいっているかどうかの基準とせよ」と発言した。

 この発言は当局発表の統計データに懐疑的なネットユーザーらから歓迎された。その一方で、「プレッシャー」を受けた環境局がどのような反応を見せるかについても注目が集まった。

 同市環境局は8日午後、陳書記の発言後初めて温瑞塘河の汚染対策状況リポートを発表した。リポートは、人口密集やインフラ未整備による生活排水が水質悪化の原因と分析したうえで、各部門が職務を全うしつつ連携を取り合うことを求めた。

 浙江大学社会学教授の馮鋼氏は陳書記の発言を「一種のパフォーマンス。市民に対して、トップが先頭に立って取り組むことを示すもの」と解説。パフォーマンスが形骸化しないように「関連部門は必ずアクションを起こさなければならない」と語った。(編集担当:柳川俊之)